あかんたれブルース

継続はチカラかな

寮長ヘソを噛む

アホ寮リターンズ(2)続・アホーマンス


うり坊がおっじに野菜のお礼に
「山本56の映画チケットが当たったら贈る」といった。

山本いそろく(五十六はいそろくと読みます)だろうが!
と突っ込むと目が点でした。

というか山本五十六を「ごじゅうろく」って
私達三丁目夕日世代は決して発音しない。

これはわたしが物知りとか軍記オタク、マニアックとかじゃあなく
一般的に普通に昭和40年代を過ごした人の常識です。
東宝映画で三船敏郎の『山本五十六』の影響とか
1970年以前はけっこう太平洋戦争ものが巷に溢れていました。

ジェネレーションギャップといえばそうなんでしょうが
しかしだ、以前JJ.が四谷怪談牡丹灯篭もまったく
知らないという件とあわせて
いったいこのジェネレーションギャップって
どんなもんなのかとクビをかしげてしまう。

JJ.はまあいいとして(いいのか(笑))
うり坊は京都の某有名私大出の女史だ。
わたしも高校の頃受験しようかなあと思ったけれど
担任にとめられてやめた大学。
彼女は自身を「理系だから」というけれど
こういったことは理系だろうが文系だろうが関係ない。

なにかがおかしい・・・

昨年、日露本の制作中の出版社の校閲の赤字に
斎藤実のルビに「みのる」と記載していました。
これは実と書いて「まこと」と読みます。
定番の引っ掛けですが、いわゆる常識的なもので
職業としてのプロである校正マンが「みのる」と
あえて表記するところに驚いた!

たぶん、若い校正マンだったのだと思う。
無論、担当編集者(三十代前半)もまったく分からない。
彼らはネットを参考にしているようですが
ネットにはこのような誤った表記がてんこ盛りです。

これはマニアックとか専門知識という問題じゃない。
斎藤実は日本の歴代総理の一人だぞ。
二・二六事件の被害者の一人でもある。

なんでこんなに無関心でいられるのか?
無関心でも知らなくて生きていけるからかな?


また、
こういった土壌、環境のなかで
ちょっとかじった連中がまるで鬼の首でもとったように
周囲をバカだのアホだのこきおろす社会って
変だとわたしは思う。のだがどうでしょう。