あかんたれブルース

継続はチカラかな

親離れ子離れ

山の人たち(1)


お疲れ様です。というかわたしがお疲れなのだ。
隔週の日曜日にとある講習会に参加しているのですが
高齢者が多いせいかそういった「気」に毒されて
ずっかり精気を奪われて・・・
ホントは午後もあったのですが、サボって帰ってきて
さっきから小一時間ほど横になっていました。

あ~あっ、つかれた。

と、大きな声でいえない。のは、
もっとお疲れさんのルイちゃんがいるからだ。
あいつは昨日夜勤明けでちょっと仮眠して
お嬢の卒業式のスーツを買いに付き合ってまして
「5時には帰る」といってたので電話してみたら
まだ店で、お嬢がどっちのスーツにするか悩んでいて、
帰れない、眠い、お腹が空いた、さっきお惣菜かって食べた、
疲れた、途方もない、とベソかいてヘロヘロだった。
そして昨晩の夜勤だったはずです。

下見して、おおかた決まっていたはずのお嬢のスーツ
だったはずですが、買う段になって
無地の黒にするかストライプにするかで悩んでしまたそうな。

初めてのスーツだったら定番黒でいいんじゃない。
馬ちゃんがそう言ってたと伝えよ。

「そやけどストライプがカッコイーから、
 卒業式で目立ちたいとんとちゃう」

まあ、そうだけど、そういうのは二着三着目にしておかないと
使いかってが悪いというか、すぐに飽きるし、
黒が絶対に重宝するんだけどなあ・・・
男子だってジャケットは最初はネイビーのフラノから・・・

来月そうそうにお嬢がルイちゃんのもとを巣立っていきます。
四人の子を育て上げて、やっとひと段落のホッと。
なはずなのに、ルイちゃんの気持ちは複雑というか、さびしい。

卒業して、出て行くのは三月だと思っていた。

もっと娘と接していたかったのに・・・
仕事で忙しく、帰って寝てまた出勤の日々
しみじみと感傷に浸る間もない。
それもあって、娘のワガママに付き合うルイちゃんママなのだ。

そういうわけでわたしなんかよりも
ルイちゃんのほうがお疲れさまなので、大きな声ではいえない。

でもねえ・・・
口には出せないけれど、そういう愛情表現に
対して、わたしは息苦しさを感じる。
たまにルイちゃんが元気で体調と機嫌が良いときはいう。
素直にうなずくルイちゃんです。

昨日みたいな
リアルタイムじゃ言いませんよ。
逆ギレされるか、泣かしてしまう。

この母と娘の子離れ親離れはなかなか難しいようです。

母親自身がどう甘えていいか、甘やかせていいか
わからないままに大人になり、親になった。
愛情表現が下手なんだ。

こういのは、ルイちゃんに限ったことではなく
多いです。そういうタイプの人は。

こうい人たちは一生懸命すぎる。
手抜きを知らない。それを怖れる。だからヘトヘトになるのだ。

理屈ではね、そういうことですが
かとってね・・・今のことを今それをどうのこうの言ってもさ、
野暮ってもんじゃない。
端でそういう話を聞くと、胸がきゅんと痛いわけで
相槌を打って、とにかく居眠り運転せずに事故しないように
ちゃんと帰って、出勤までに必ず仮眠とること。
できれば途中にドラッグストアがあったら
そこでユンケルでも買って飲むことを言うのが精一杯。

でも、結局あいつは飲まないだろうなあ・・・

そういう雰囲気にどっぷり浸ったまま昨夜の夜勤をこなしたはずだ。
いまはきっと爆睡中。今夜は夜勤休みですってさ。

眠れる山の氷点下の家で冬眠する昔白雪シンデレラ
どんな夢を見ていることやら
明日月曜日は梅田でランチバイキングとかいっていた。
目先の幸せはまずそこにもある。
むさぼれ、出来損ないの母娘。そしてなぜか黒ちゃんも一緒(汗)
黒ちゃんたのんだぞ!