あかんたれブルース

継続はチカラかな

ドンキホーテの末裔

ハンカチ物語(3)


リアルタイム進行形の話なので伏字にします。

昨日はM省に乗り込みました。
日本の教育改革提言書を大臣に渡すためです。
手順として直接とはいかないので
「審議官や局長クラスにプレゼンして」
そこから。
まず、これが定石で最短コース。

先週の日曜日に一緒に来てくれてと誘われて
てっきり話は通っているのかと思って
霞ヶ関合同庁舎の中庭の君が代でおなじみの
「さざれ石」の前で待っていると
大きなバッグを転がしてF1爺が現れた。

そのバッグの大きさに警備員が警戒態勢。
それをものともせず、受付をクリア。

「えっ、アポはとってないんですか」

これまで親しかった事務局長などは今年の移動で
すっかり様変わりしたので
今回はアポなし突撃でぶつかるそうな。
・・・(汗)

ピカレスクモードです。やるなあF1爺。
ほんじゃわたしは日本一の鞄持ちになりやしょう。
お供しますよどこまでもと覚悟を決めると
窓の外に徘徊爺が一匹
あっ、K爺だ。
いつもは頭の痛い直情爺さんですが今日はなぜか頼もしい。
なんか大久保彦左衛門のようだ。
しばらくして清廉将軍Y爺も現れた。
若手のT公も来るはずだそうですが、なかなか現れないので
すっくと、立ったF1爺は「では行きましょう」と
エレベーターにレッツゴー。

朝日新聞主催のプレス会議を手始めに
7F、8F,12F・・・と地図を頼りに関係部署を尋ねて三千里。
推進課より企画課のほうがいいとか、
審議官は3時までは省内にいるからネバレバもしかしたら会えるとか
そんな途方もないミッションです。

結論からいうと、審議官にあってプレゼンして渡した。
推進課の課長も会ってくれて意見交換しました。
いったん階を下って作戦会議して
どうも審議官がもう一人存在すると推察。
(人事異動で情報が混乱。それを整理してサイド、ゴー)
同じ受付に三度やってきたので秘書が目を白黒。
でも、ちょうどそのとき在籍中だったもう一人の審議官に
これまた会えた。手渡しできた。

すごいね、爺パワー。というか年齢は関係ない。
熱意というか魂胆というか腹の据わり方だ。
これが、「仕事」というか、もしくは「私欲」が絡んでいたら
まず、できない。やれません。
わたしもノコノコ色々突撃プレゼンはやりますが、
そんなことを考えあわせて三人の爺の後に続く。

節電で薄暗い回廊をまるで篝火を照らすように進む
勇者、もしくは愚者ともいえる男たちを
正面の窓から指す外光が神秘に照らしている。
この世のものとは思えない勇者たちの光輪を追って
そんなことを思いました。

パンチョのようです(汗)

F1爺はこういうことを一人で十五年やってきた。
わたしが知る、明治人のようだ。
いるんだね! こんな人が。


我々は力や数や組織に頼る。
確かにそれは効果的で効率的であることを知っている。
けれども、それを信奉するあまり
そういったもののお膳立てをつくることばかりに翻弄されて
機会を逸したり、手段と目的を取り番え見失ってしまう
場合が多々あるものです。

大事なのは、個人の魂胆。これ次第だと思う。


批判や能書きよりも、自分たちで出来ることをやる。
行動することが、大事だ。なんでもそうです。
考える事と行動することの間には
雲泥の差がある。