あかんたれブルース

継続はチカラかな

あきれる以前に、ヤバイ。

こらこらそっちじゃないだろ(汗)


しばらくテレビやネットのない環境に身をおいていた
浦島状態の馬太郎でした。
ニュースもオリンピックも蚊帳の外だったわけです。

帰ってきて、仙台の私立校のいじめ事件にびっくりさせられた。
例の「根性焼き」のいじめです。
火傷の痕がビジュアル化されているので痛々しい。
この事件をさらに衝撃的にしたのは、
学校側がいじめられている被害者の生徒を退学にして
解決させようとした。なかったことにしようとしたわけだ。

あきれる。けれど、これが日本社会の実態だ。

大津だって学校長が加害者の生徒たちを
転校させているわけだ。
基本的な姿勢は同じです。

その大津の事件に対して、多くの人たちが激怒した。
普段はクールな現実主義者で通っている北村さんも
法改正が絶対必要と訴えています。
そう、この法律やシステムがこの問題の根底にあります。

しかし、法や制度でいくらしばっても
なかなか解決はできないと思う、馬太郎なのだ。
抑止力にはなるかもしれないけれどね。

普段は、ある程度の暴力(体罰)容認派の馬太郎に対して
意外に感じた人は多かったようです。

今回の大津の事件をふくめ、草加とか仙台とか
漆の風呂に入ったように全身湿疹が噴出した。
これが日本の社会の実態だ。

無論、当然、いじめる側が悪い。
しかし、こういった環境を改善させないかぎり
なにをやっても効果はないのだ。
それが法とか制度であっても
現在の問題が法や制度の裏をついている以上
またそれを悪用されちゃうわけです。

石川ではいじめた生徒を殴った被害者の親が
裁判で30万円の罰金を払うように命じられたそうです。

履き違えられた民主主義。こういったコンセプトで
これまでこのブログの記事のテーマに取り上げてきました。

履き違えられた、自由(報道とか言論、自己主張など)
履き違えられた、個人主義(無関心や個人情報やプライバシーなど)
履き違えられた、
合理主義、成果主義、効率性、競争原理・・・・

履き違えられた、人権

これをまずなんとかしないと、
トチ狂ったこの国の理不尽はこのまま未来永劫
わたしたちを蝕む。国が亡んでしまう。

原則論や拡大解釈(理論の飛躍)で
とんでもない勘違いやご都合主義、悪徳に傾かせてしまう。
そして、わたしたちはそういった理不尽を
「現実」という言葉を用いてあきらめてしまうのだ。
変な話、変な現実です。

全国各地でこれからさらに露見露出するだろう
いじめ事件をレアケースと捉えないことが大事です。
それに憤り、それに関わった加害者を根絶やしにしようと
社会的制裁ふくめた集団リンチ的手法で
気をはらしてもなんら解決しません。

結果的に、もっと巧妙に複雑になって
手をつけられなくなってしまう。
誰も救われない。

わたしは法改正は基本的に大賛成です。
はやくやるべきだ。
ただし、それだけじゃダメ!
わたしたち国民が、もっとシャキッとしなきゃいけない。
自分に直接関係ないことはすべて他人事。
レアケースとする姿勢や発想は
稚拙、幼稚であり、結局それが悪循環や悪質な環境を生み出している
ことをよく理解すべきだ。

しなきゃいけない。

履き違えられた、優しさ、思いやり、良識、現実主義・・・
そういったものをよく吟味して
ダメなものはダメと責任ある言動をとる。
一人一人が、たとえ個人差はあっても
これをやらないとダメだ。

国がダメになるまえに
自分が、個人が、ダメになってしまいます。

こういった非常識な社会環境をまず
変えていこうよ。
じゃないと、とても生きていけない。
そういったことを国とか他人に期待しても埒があかない。

まず、自分から、やる。