あかんたれブルース

継続はチカラかな

ジョルジュの追憶

微睡みのゲオルギウス(4)


一年前、わたしはこの女、照子さんに会っている。
http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/52541906.html
照子さんは神様でした。


「馬ちゃん、来年は出家するの?」

「まあ一応はそういうつもりですが」

神様はなんでもお見通しだ。
ここで説明すれば、馬太郎は仏教学校に通っていて
うまくいけば来年は卒業して僧侶の資格が得られる。
坊主になるのだ。

「でも、仏教の伝道使のくせに
 あなた仏教で説く浄土を信じていないのね。
 とんだ破戒僧、バチ当たりな人ね」

「あの、神様は仏教関係の方でしょうか(汗)」

「会社が違う。神様だっていってるじゃない」

「あ、そうでした(汗)」

「往生していくという浄土はない、と考えている」

「そうじゃないと辻褄があいません」

「仏の存在(念仏)を知らない水子の存在とか」

「それもありますが、
 これはひとつの釈迦の方便
 だったような気がします。仮説ですが」

「難行、易行から、それとは別に菩薩行を思いついたのね」

「まだ確信はないのですが、
 たぶんそこにあるんじゃないかと」

「その裏付けとして、由紀さおりの」

「由紀、さおりの?」

「夜明けのスキャット


ルぅルルル、ルーぅ ルぅルルル、ルーぅ
ルーぅルールルルーぅ・・・
ラララ・・・
パぁパぁパ・・・
アアア・・・
ルルル・・・

愛し合う その時に
この世は とまるの
時のない 世界に
二人は 行くのよ

夜はながれず 星も消えない
愛の唄 ひびくだけ

愛し合う 二人の
時計はとまるのよ

時計はとまるの


「つまり、ルーでラーでパアでアーでルに戻ると」

「違うでしょう! 時が止まるのよ」

「こ、これは、」

「そう、あなたがいう菩薩行じゃないの」

「二人は行くのよ、と申しております」

昭和44年の大ヒット曲
作詞は山上路夫
あの水戸黄門の主題曲♪人生楽ありゃ公文式
作詞家だ。

わたしが脂汗を垂らして導いた菩薩行は
43年前に既に発表されていたとは、迂闊だった!
しかし、ちっとも気づかなかったなあ。
出だしのルーとラーとパアとアーとルに気をとられて
しまったか。ということは他のみんなも・・・
わかってたのかなあ?

すくなくともわたしは気づかなかった。

「自慢にならない」

なははは(汗)


笑って誤魔化したら御徒町に着きました。
ジョージに絡めたタイトルで決めようとしましたが
もう在庫がなくなった(汗)
後は成り行きでいくぜ、ベイビー