あかんたれブルース

継続はチカラかな

天国と地獄の間の恍惚

微睡みのゲオルギウス(番外・よし姉さんのリクエストに応えて(3))


意識を取り戻すと、全裸で縛られて
天井から宙吊りにされていた。

股の間にはスイカのビーチボールが挟まっている。

女が薄笑いを浮かべている。

「さて、どうやっていたぶってやろうかしらね」

Oh My God!

直訳すれば「おお、わたしの神様!」
ポパイなら「なんてこったい!」

昨日のよし姉のコメントが脳裏をよぎった。
>最近は神も仏も居ないと思ってるし。

そうだ、神も仏もあったもんじゃない。

「おだまり! わたしが神様よ」

女が手に持った団扇で叩いて叫ぶ。
パタパタパタ俺は秋刀魚じゃない!
これが、神様か・・・なんてこったい(汗)

「さて、馬太郎・・・お前の弱点はどこかな?」

わたしの弱点
・・・まさか・・・ヘソを(汗)

女は右の手の甲をわたしに突きつけて
中指を一本突き立てる。
その中指の爪は長く伸ばされてネールが施されて
なにか描かれている。
近視と乱視と老眼でよく見えない。
女がそれを近づけた。

爪に描かれているのはお魚咥えた般若だ。

この爪で、ぼりぼりとわたしのヘソをほじられると思うと
あああああ、悶絶してクネックネッしちゃう。
天井から吊るされてクネックネッすると体が揺れる回る。
ここは北半球、右巻きか左巻きか?

お願いそれだけは・・・

「この自意識過剰野郎!」

女の怒号がわたしを平手打ち。

「お前の最大の弱点がヘソだった8月22日までのことさ。
 いま。お前の最大の弱点は、」

そういうと女はわたしの後ろに回り、宣言した。

「ケツ!」

ケツ・・・? もしかし、まさか・・・

女の中指の爪がわたしのケツのほっぺた、ではなく
脊髄の終着駅か始発駅の尾てい骨のあのくぼみに触れる、と
そこをボリボリと掻いた!

Oh My God!

直訳すれば「おお、わたしの神様!」
ポパイなら「なんてこったい!」

わたしは今月の22日に蚊に刺されたのかダニに噛まれたのか
ケツが痒くなって、しかもそれは尾てい骨のあの窪みの部分。
で、パンツの中に手を突っ込んでその部分をポリポリ掻いた
と、急に尿意を催してぶるぶると震えちゃった。
それはもうチビリそうになるくらいで
内股になって腰が引けて、いやんばっかーん状態。
いやすこしチビッタかもしれない。
ここは頻尿ツボなのだろうか?

Kちゃんに話すと、僕もあるよと言う。
ルイちゃんもそうだといい、幸子ちゃんに聞けと言う。
幸子(整体師)に聞くと、そんなこと聞いたことない。
話はふり出しさ。
みなさんも試してみてください。

そんなことはどうでもいい。女が爪でそこを掻くんだな。
もーたまりませーん。

と、やめた。え、もうやめちゃうの・・・

女は例のポーチから植木用のハサミを取り出して
わたしを吊るしたロープをバッチン

お元気ですかみなさん
残暑お見舞い申し上げます。
今わたしはベッドにうつ伏せの恥しい格好です。

手は後ろでに縛られ股にはスイカのビーチボールだぞ。

ベッドの傍らで女が膝を曲げてわたしに差し出した、ものは
金色の尿瓶ではないか。

「さて、ここからが本題なのよ。馬ちゃん
 この尿瓶を買って欲しいの、
 定価37万円消費税込みでいいわ」

「そういうことだったのか」

「そういうことだったようね」

「わたしがそんなもの買うと思うか」

「必要なものなら買うんじゃない」

女はその黄金の尿瓶をうつ伏せのわたしの股間の辺りに置いた。
嫌な予感がする。嬉しい予感は気のせいなのに
嫌な予感は的中するのはなぜでしょう。

視界から消えた女がまたわたしの背後からそおっと忍び寄る
その中指の爪でわたしの尾てい骨の窪みをポリポリ掻く

ううう、たまらん・・・ちびりそう

「さあチビリたければチビレばいいさ
 あるがままに自分らしくも、もっと自由に
 なにをためらう必要があるというの
 そのかわり、商品を使った以上は買取だよ」


ああああああ


ポリポリ


うううううう


ポリポリ



たまらん