あかんたれブルース

継続はチカラかな

純粋というより、微妙(汗)



先日、都内某所で行われた反原発の講演会に
出席してきたんですが、なんか考えさせられた。

わたしは基本的に原発反対です。
そのことは、
3.11からここでアップしてきた記事の通りです。
ただし、それを即時とはいってこなかった。
そんなの無理なことわかってる。

でもさ、いまの原発はイエスかノーの二極論だ。

反対、イコール即時停止じゃないとおさまらない。
ま、それくらい強行じゃないと話はまとまらない
という戦略戦術なんでしょうが、
どんなものかなあ・・・と思う。

ある友人がこぼしていましたが
原発反対まではよかったけれど、そこにちょっとでも
具体的な条件を提示しただけで
譲歩したとか変節したとか受け止められて
「裏切り者!」と批判されて困惑すると。

是が非でも、今すぐ、何が何でも停止、じゃないと
おさまらない。まるで昔のエコロジー農法の
宗教団体みたいなエキセントリックな姿勢です。

なんか中国人とか韓国人と同じレベルだ。

また、原発反対運動も80年代からずっとそういった
手法でやってきて、
結局は国民からそっぽむかれてきたわけじゃないか。
あれは左翼運動の一環だと。揶揄されて。

原発即時停止はいいけれど、
それこそ推進派にエサを与えているようなもので
中間派はビビッて腰が引けるんじゃないかと
そういうことを危惧します。

なんか表現というか、
プレゼンの仕方が不味いんじゃないのかなあ。


原発には未来はない。
だっていったいどこが新規で原発を立地するの?
それとも既存の発電所近くに追加建設するわけ?
古い原発はどうするの?
地震だってヤバイって警戒してるなかで・・・

だいたい廃炉にできるのか?

新しいエネルギー産業をどう開発育成し
切り替えていくか、そういう議論がまったくなされず
賛成か反対かだけじゃ、だめじゃないか。

また、こんな話も聞く・・・
石原都知事が米国訪問から急遽尖閣諸島購入を発表したのは
原発問題から国民の目をそらすためだと。

まあ、そういうこともあるでしょうが、
たとえだったとしても、あまり関係ないし、
そういった陰謀説は物事をなにも解決させない。
思考停止にするだけ。
原発反対という立場からすれば、むしろそういった
陰謀説を持ち出すのは逆効果だと思うのです。

わたし自身、今回の領土問題の加熱は
沖縄普天間移設、オスプレイ配備問題に
絡んでいるんじゃないかと
(ま普通そう想像しますよね
 終戦から米国の東アジア戦略は
 「緊張」であってほしいわけですから)
思うけれど、それはそれとして、
韓国、中国の反日運動の本質はそこじゃない。
と思う。から黙ってきました。

なんかどうしても、極論同士の賛成反対だけの、
議論や論争、はたまたそこに陰謀説を絡ませると
話が脱線してまったく不毛になってしまいます。

もっと、現実的に合理的にならんものか。

韓国、中国の反日活動を馬鹿にするけれど
これと同質のテンションとか手法が
日本の反原発活動にスライドされた日には
目もあてられない。
つまり、多くの国民がそっぽむくんじゃないと危惧します。

ま、色々な考えはあるでしょうし、
色々な考えはあってもいいのですが、
韓国や中国のあのトチ狂った騒ぎを他人事に思わず、
わたしたちはここでグッと日本の将来をイメージしてみて
性急に解決することだけではなく
もっと具体的に現実的に前向きに計画的に
考え、行動していくことが上策ではないでしょうか。