あかんたれブルース

継続はチカラかな

臆病な石

ビーファンデーション(1)


有能無能について考える
記事はこれまでも何度かアップしたと思う。

ルイ隊長は以前からパワーストーンに凝っていて
ここ最近は天然石(原石)の研究に没頭しているようです。

石にはそれぞれ性質。特性があるようで
「創造原理気づき」とか「予知・予言の石」だとか
「冷静の石」とか「情熱」とか「健康」とか
それこそ花言葉ならる石言葉のような、
しかもそれぞれに効用効果が
あるのだそうです。

それを活用する人たちは
まるでネクタイや下着をその日にあわせて取り替えるように
今日は勝負だから「魅惑の石」とか勝負パンツみたいに
使い分けて身につけるているようです。


そんななかでルイ隊長の
一番のお気に入りは「臆病な石」だとか。

臆病な石?

この石はとても繊細で、他の石のパワーに影響されて
恐がって萎縮してしまうので、他の石たちとは
離しておいてあげないといけないそうな。

そんな石、なんか効果あるの?
他の石たちが能力アップのパワーギンギンなのに
この石はへなちょこりんでまるで無能の石のように感じた。

臆病な石は、癒しの石なのだそうです。

その繊細な波動が臆病で傷つきやすい、もしくは
傷ついた人間を癒してくれる。
怯えや不安をやわらげてくれるのだそうです。

そんな話を聞いて
人間はみな、この臆病な石のようなものだなあと思った。
臆病な石は、すべての石の原点というかルーツというか
人間本来の姿ではないだろうか、と。

そこから石たちは様々な環境や時間をかけて
それぞれの特性を身につけていった。
臆病な石はなにも変わることなくピュアなままで
時をすごしてきた。なんてね

それは無能の石でもあるけれど
ある意味でとても重要な効力をもっている。
その環境に打ち勝つために様々に変容していった石たち
わたしたちに似ている。
人間は、とくに日本人は優越感と劣等感を繰り返し
その環境にあわせて、変容し成長していくものです。
相対的に物事を考えて比較して、競い合い
嫉妬や羨望や驕りや挫折を味わって生きている。

気がつくと遠い場所にたたずんでいたりして
どこからここにたどりつたのかさえ思い出せない。
それでも迷いをふり払うらめに
勇気を、叡智を、力を求める。

臆病な石にはそういう力はないけれど
わたしたち人間をあるべき姿に導いてくれるような
癒しの石なのかな、とかね。 


ルイ隊長のベッドのまわりは様々な石たちが
ぎっしりと置かれているそうな。
まるで未開の地の原住民の土葬、いや石葬のような感じで
眠りにつきます。
その胸には臆病な石が抱かれている。

明け方、石の重さで目を醒ます。
いや、明け方じゃない、夜勤明けだから夕暮れでした(汗)。