あかんたれブルース

継続はチカラかな

信じられない女



キャッチセールス、霊感商法、架空の投資話に
振り込め詐欺・・・

不信の時代といわれるが、
不信にならざるおえない環境、社会である。

結局、騙された方が悪いのであって
私達は「疑う知性」という呪文を唱えている。
とにかくまずはなんでも疑ってかかります。
人見知りするように他人にはまず心を許さない。
そのくせ自分に都合のよいことは、まったく疑わない。

「あなたの前世はローマ時代の貴族のお姫様です」

だと、割と受け入れる。

「あなたの前世はボルネオの酋長の娘です」

だと、あまり信じません。
色は黒いが南洋じゃ美人と付け加えてももう遅い。
おかげで私達の前世はローマ時代の貴族だらけです。
これがローマ帝国の滅亡の原因なのね。

疑う、知性か・・・

疑うには知性が必要なのだ。
ただ闇雲に疑ってもしょうがないなのだが・・・
では、知性があれば大丈夫なのか?

引っかかる女がいた。

抜群の知性、そして感性を有し
ルックスだって十人並み以上。
なのにたぶんその知性が、疑う知性が邪魔する女。

彼女には恋人がいた。

泣きながら電話をかければ慰めてくれる
眠れない夜は物語を聞かせてくれたり
我がままに振舞ってみせる彼女に
他の誰よりもやさしい恋人

けれどもみゆきは疑うのだ。

電話してるのは私の方ばかりだと(汗)
逢いたがるは自分の方ばかりで
あっちから誘ってくることはないと(汗)
(みゆき、恋愛は勝ち負けじゃないぞ)

さらに深読みして、
今度部屋を訪ねてもいいかと聞いてみると
シュミレーションして、その恋人はダメとはいわない
と答えるだろうして、落胆する。
(ダメといっても落胆するんじゃないか?)

これじゃあ男はたまったもんじゃない。
面倒臭い女だなあと思った。


十数年、距離をおいた。


冬枯れた街角でみゆきの声をきいた
みゆきが歌っていた


  理由もなく会いたいのに理由を探してる
  会わなければならないのと
  理由を探してる

  人恋しさは諸刃の剣
  かかわりすぎて
  あなたを苦しめるくらいなら

  寄り添う風
  それだけでいい
  あなたの袖を揺らして
  寄り添う風それだけでいい
  私は彼方で泣く


なんなんだ、この変化は!
なにが彼女に起こったのか?
みゆきは恋をしたのか?
どっかでそんな煩悩を断ち切ったようでもあり
前以上に近寄りがたい存在になったけれど
みゆきが愛を確信したことは確かだ。

疑う知性から、恐れない知性
愛を疑わない、恐れない、知性をもった。


  深い夢の中で
  強い人になった筈の自分とはぐれてた

  どんなに傷ついていても
  涙を流すことのできない人も
  この世にはある

  私は彼方で泣く



みゆきにボコボコにされました(涙)
面倒くさい女なんていってごめんなさい。
わたしは此方で泣く


(今日の名言)

男子三日会わざれば刮目して見よ

呂蒙三国志より)