父の威厳
息子が高校受験でして
三年の秋に部活を卒業してから
早めに帰宅すると受験勉強などやっています。
「ねえ、パアパ~」
と、征韓論がどうしたこうした
金融緩和ってどういうこととか
時折質問してくるのが嬉しい。
英語が苦手なようで
「英語は中一中二の基本が解ってないとダメ。
パパは中三の夏休みに問題集を買ってきて
それをバカにしないで最初からやって
二日でマスターしたぞ」
なんてね。
息子からすれば、わたしは超賢い大人のようだ。
CMの裏事情からお笑いのツボ、中国問題、
男子のファッションから歌の上手い下手まで
テレビを観ながらあれこれ解説する父を
尊敬しているようです。
こんな馬太郎
一家に一人ほしいでしょ。
そんな昨晩のこと、
「ねえ、パアパ~」ときたぞ。
ほいきた!
「パパが中学時代五教科の平均は
何点ぐらいだったの?」
「250点」
速攻で答えた。
「え、えっ・・・」
なにか問題あったのかなあ。
息子がドン引き。
「って、一教科50点だよ」
そうだよ。250÷5=50・・・なにか?
「受験前で一番いいときだよ」
って、受ける高校は255点が最低ラインだったんだ。
それで合格したんだから
260点ぐらいあったんだろうけれど
それまではもっと下だったし
380人ぐらいいて300番台だったからなあ・・・
要は、息子はわたしなんかより
もっと成績が良いわけです(汗)
カミサンなんかは400点ぐらいあったとかで
「嘘でしょう」と言われる。
ようやく自分の不用意な発言が
我が家に波紋をよんでいる空気を知る。
いいじゃん別に
それでもちゃんと社会で通用したわけなんだし
わたしの挫折の本番は高校に入ってからだもんね。
息子がわたしをみる目がまた一段と
遠くなったように感じた、のは気のせいでしょうか。
人生は一筋縄ではいかないのだ。
勉強ができる
よい学校に入る
よい会社に入る
じゃあ、なんの保障にもならん。
こら、息子よ聞いてるか。
寝ちゃまってるよ