あかんたれブルース

継続はチカラかな

泣くな左門一生の不作

モラハザ(5)


モラルハザードから
「他人を傷つけなければいられならい」
へと発展する動機は
まずひとつは人間がもつサディズムにある。
これは否定できない性で
誰にでもある性癖です。

男の子の場合、プラモデルを作って
完成してしばらく経つと、壊したくなる。
火つけたり、池に浮かべて石投げて沈めたり(汗)

女の子は、キレイな花を摘みます。
なんの呵責もなくそれで花飾りを作ったり
花びら占いをしたり

母親は子供を脅します。
「もしお母さんが死んだらどうするんだい」
とか、死んだふりまでして子供を絶叫させる。

父親は飛馬に大リーグ養成ギブスを強要し
明子が従順なのをいいことに
ちゃぶ台をひっくり返して飛馬を叩く。


とは別に、
人間にはS性質とM性質があり、当然ですが
個人差がある。
また、度合いと相性によって化学反応が起こる。

S度5ポイントの相手に辟易して別れた
M度2ポイントの美香は
M度8ポイントの康夫と交際しましたが
花子と康夫のM度には6ポイントの差があって
花子は康夫に対してS度6ポイントの
サディステック美香バンドでビシバシ豹変!

こういうふうに
人間関係には力学があるものです。

例えば、星明子花形満と結婚して幸せでしたが
もし、
伴宇太と結婚したらそのうち伴の暴力に苛まれる。
伴は明子がまだ花形のことを想っているのでは
ないかという猜疑心から力で
明子をつなぎとめようしますが、
度重なる、エスカレートする伴の暴力に
耐えかねて家を出た明子。
しかし花形のもとに奔ることはできない。
雨の横浜中華街をとぼとぼと歩く女の肩が濡れる。
おりもおり、元ヤンキーのリーダー京子との結婚
に破れて傷心の左門豊作と出合って結ばれる。
めでたしめでたしと思いきや
M度8ポイントの左門とM度7ポイントの明子
二人のM度の僅か1ポイントの差が
明子を豹変させる。
二十五年間の封印されていた明子のサディズム
火がついた。
Sに化学反応を起こしたのだ!
哀れ左門悲しき豊作、嗚呼人生の大不作。
それも京子に続き二度目の地獄。
そして明子はあかん嫁になって結構幸せ。
左門は・・・左門は、泣いている。



はは、変な話(汗)