あかんたれブルース

継続はチカラかな

とんとんとんからりんの

許さざる社会(10)


今日は平日ですが息子は先週土曜日の代休。
いつも部活で5時半起床~20時帰宅で
お疲れさんなので嬉しがっていました。
部活も本日はお休み。

ところが、昨夜の就寝前に歯を磨きながら
ぼやいていた。
なんでも友人の誕生会で渋谷だか池袋で
みんなと集まってワイワイやることになった。
でもどっちかというと
家でゴロゴロしてたかった。

だったら断ればいいじゃない。
と、直線的な生き様の母親は正論を突きつける。
つきあいがあってそうもいかない。

だったら適当に用事があるっていって
断ればいいじゃない。
と、ダーウィンの進化論を立証するように
直線的な生き様の母親がテクニカルな台詞。

「ラインやってるから無理だよ」

このやりとりを聞いて考えさせられた。
ラインとはネットを使った無料電話みたいな
ものです。別に説明しなくても御存知でしょうが。

これで行動が管理されているのだそうです。
タテ軸の管理ではなく
(友人関係同士の)ヨコ軸の。
なるほど
気が重くなるわけだ。

この間のネットニュースで
若者のライン疲れ
とかいう見出しがあったけど
たぶんこういうことも
含まれているんでしょうね。
(読んでないんだな)

便利の裏には不便というか
不自由もセットで必ず組み込まれている。
そんなものなんでしょうね。
それを身勝手というならそれまでですが。

しかし皮肉だ。
私たちは管理社会というものを
共通して忌み嫌う。
そのくせどこかで管理されたい
という願望もあるものですが
それとは別に
私たち自身が管理するシステムを構築している。
それはラインというツールの有無に関係なく
そういう罠にはまっていくわけだ。