あかんたれブルース

継続はチカラかな

情報多寡の禍



ちょっとマジメな話として
今年下半期にすったもんだしてた
特定機密保護法(案)の件ですが
結局、みんなの党も維新の会も大枠では賛成
のくせにパフォーマンスとしてグダグダやって
まったくの茶番でしらけました。
衆議院で可決させておいて参議院のあの抵抗?
なんか台湾議会をみてるようだった。
責任回避の既成事実を印象付けてるようで
無責任こうのえない。
野党の体たらくをマザマザと見せつけられたよう。
あれでみんなの党は分裂しましたが
年明け野党の再編を期待します。

さて、この国家機密の件は
今年春の元米中央情報局(CIA)職員
エドワード・スノーデン容疑者の機密漏洩事件から
米国の盗聴事件が明らかになった件とも
リンクしているようですが、
国家間の情報戦の重要性と危険性を痛感させる。

そんななかで、今月12月8日の真珠湾攻撃の記念日
つまり太平洋戦争の宣戦布告の日にちなんで
NHKスペシャルで英・米・日の情報戦の内幕
その真相が紹介されていました。

これまで、よく陰謀論者の間で
あの真珠湾攻撃は米国・ルーズベルトの陰謀
だったとマコトシヤカニ語られていたものです。
櫻井よしこ東條由布子(英機の孫)も
お調子者の取り巻きに誑かされてそれを信じて
宣伝していた。
そういうことを本筋のマニアはまったく信じない。
ここが陰謀論者とオタク(マニア)の歴然とした
差なのだ。

ま、いくらいっても諭しても陰謀論者は
聞きませんけどね。根気がないから。

で、このNHKスペシャルでは
その本当の仕掛け人を英国であると喝破して
くれたわけです。
たぶん、もう米国陰謀説は二度と語られない。
今後それをクチにしたものは相当のイカレポンチだ。
地震兵器やユダヤ人陰謀説も同じ。
もしかしたらわざとミスリードさせて
わざとガセを垂れ流し混乱させる
これこそ陰謀かもしれません。
その例のユダヤ人とやらから金一封
もらってるかもよ。か、東電からか

でね、この番組の結論として
どんなに情報があっても、いやあればこそ
そこから誤解や誤算、失敗が生まれるという
非常に痛烈で皮肉な教訓だった。

米国の国防総省やCIAが巨額の税金を使って
集めた情報もあまり意味をなさないって
ことでもある。そのことはベトナム戦争以降
転落していく米国の実態をみたら一目瞭然だ。

ま、米国のことは米国の問題として
日本の話として、なんであそこまで過敏に
騒ぐ必要があったのか?
マスコミに扇動されたとしても
それはまるで野菜ジュースのCMの太巻の
「可能性はゼロじゃない」であって
妄想オヤジの肉にするか寿司にするかの
オトナのオフじゃないか。

ツッコミ処はそこじゃなかったはずだと
思うのです。
こんなことをやってるとイザというときに
大変なことになるんじゃないか。
つまり狼少年の最後とか
褒姒に惚けた(西)周の幽王が国を滅ぼしたように。

疑う知性が信奉されている。
確かにそれは必要であり重要です。
が、だからといってすべてを疑ってしまうと
いう論法はとても危険だ。
信義というものを否定してしまうと国家も
そして個人的な人間関係させも
そこからその人間自身さえも滅ぼしてしまう。
なにを疑いなにを信じるか?

あなたは信じるもの、信じる人がいますか?

こんな茶番いいかげんにしようよ。
いつまでもそうやっていけるものじゃない。