あかんたれブルース

継続はチカラかな

いんちきマーケティング

I&U研究所(10-最後の聖戦・5)


今年もあと残すところ二日半ですねえ
みなさんはもう正月休みにはいりましたか?
帰省する人、大掃除する人、忘年会の人
それぞれでしょう。

わたしも先日金曜日は知人と
神田の「まつや」でちょっと早い
年越し蕎麦で一杯ひっかけてきました。
雨でしたがさすがに東京一の有名店
混んでた(汗)
向かいは外人さんのグループが
鴨南蛮をすすってましたよ(笑)

東京には蕎麦の文化というものがある。
対して、大阪(関西・西日本)はうどんの文化だ。
同じ麺類でも蕎麦とうどんは根本的に違う。
その意味で、東京にうどんの文化は
まったくない。といって過言じゃない。

東京のうどんはたとえ蕎麦屋にそれがあった
としてもほんの添え物でしかなく
西日本の人間にとってあんなのうどんじゃない
と憤慨する思いです。
東京人は「食」に無頓着で惰性が
勝っているように思う。
それを関西人がバカにするのもわかるし
そういうスタンスでは関西では絶対に通用しない。
それを立証しているのが
東京のうどんの扱われ方だとしみじみ思うのでした。

東京は水が悪いからどうしても醤油に依存する。
蕎麦も蕎麦粉がメインで、汁は二の次です。
この辺が関西と大きく違うんでしょう。
うどんはコシが命で、そして汁が勝負です。
そういう格差はあるけれど
根本に西と東の食のこだわりの差は大きい。

それを東京人が関西人は食い意地が張ってるだけ
なんて考えるのは大きな間違いだ。
これは明らかに食の文化の民度の格差だと思う。

先日、18日だったか寒い日で
無性にうどんが食べたくなったのでした。
そういえば駅前に讃岐うどんのチェーン店が
あったなあとそそくさと駆け出したよ。
西のほうのたとえば「食堂」には
メニューに必ずうどんがあって、これが一番安い。
素うどんで150円~200円ぐらいでしたか
わたしらが高校生時代の話です。でも
この素うどんがバカにできない。うまいのだ。
そういう記憶がまだ残ってるので
こういう寒い日はうどんが無性に食いたくなる。
それは、新橋や新宿などの立ち食いうどんとは
次元の違う食べ物なのです。

で、その店先で肉うどんのポスターがあったので
つられてそれを注文した。
いつもはきつねオンリーだったんですが
ついついね。
自分のイメージとしてあっさりした出し汁に
さらっと牛肉が・・・だったんですが
出された肉うどんをクチに入れたら・・・
なんとそれは牛丼屋のあの味付け(すき焼き風)
で、思わず蒸せてしまった。
なんでこうなんだろう。

こういうのマーケティングといっていいのか?

みんなそんなに牛丼が好きなの?

関東人がバカみたいにマグロマグロというように
日本人全体が牛丼がそんなに好きなのか?
だったら牛丼屋に行けばいいじゃないか。
それにしても牛丼屋でうどんを出しているなら
わからいでもないけれど
讃岐うどんの「はなまる」が出す肉うどんが
なぜ牛丼うどんじゃなきゃいけないのか
さっぱりわかりません。
これって関西でもこうなんですかね。

数年前、久々に大阪・道頓堀でたこ焼きを食べて
愕然となりました。美味かった。
そして、忘れていました。この味を。
それまで東京で食べてた
たこ焼きはなんだったんだろう?

知らず知らず自分も慣らされていたんですね。
惰性で、ま、こんなものだと。

反省しましたよ。

高けりゃいいとかじゃくて
有名店だからブランドだからじゃなくて
見栄えじゃなくてさ
もっと旨いものをこだわって食べないと
舌も頭も人間もバカになってしまう。

東京には東京なりの旨いものはある。
でもね、もしね、関西に行く機会があったら
うどんとたこ焼き食べてみてください。
すこしだけ人生観変わるかもよ。