あかんたれブルース

継続はチカラかな

不思議な民主主義



結局、いまの原発問題でも
いまひとつ煮え切らないのは
原発のあり方やり方、素性素行にある
んじゃないかと思う。
どうしても左翼運動の延長の臭いがある。
ということは、左翼運動自体に信用がない
ことでもあります。
それは市民運動というももへの懐疑でもあって
プロ市民といわれる人たちと一般市民のギャップ
なんだろうと。

でも実際に現実的に考えて原子力事業に
今後の展望可能性はあるんだろうか?
ここにも「取り合えず」の現実論(?)しか
ない。
沖縄の基地問題でさえもここまで揉めるのに
いったいどこの市町村がこれから受け入れる
ものなのか?
と同時に、日本列島に張り巡らされた
活断層と巨大地震の警告のなかで

逆、やれるもんならやってみろ。
といいたいものです。
法治国家であるならば、法的に安全の担保を
とってやってほしい。
保障を税金であてにされては困ります。

放射で即死だったらね
もっと分りやすいんでしょうが
そうなるともっと健康被害が拡大しないと
ピンとこないんでしょうね。

あんまり過剰反応するから懐疑され
武田さんの「放射能は体によい」なんて
発言が飛び出て一人歩きしてしまう。
ま、武田さんもそういう意味でいったわけじゃ
ないんですが、話が上手いぶん気をつけないと
利用されかねない。

映画『ひまわり』は反戦映画の代表作。
ヘンリー・マンシーニの曲が哀しいねえ。
http://www.youtube.com/watch?v=nMdBwPCkXGk
ロシア戦線で行方不明になった夫を探す
ソフィア・ローレンしかしこのスチールの
彼女達の背景にあるのは原発じゃないか。

ここはキエフの北西、チェルノブイリだよ!

この映画の公開が1970年
チェルノブイリ原発事故が起きたのは
1986年です。
悲劇は繰り返されたわけです。
悲劇を生み出すの戦争だけじゃない。
それにしてもマルチェロ・マストロヤンニ
運の悪い男なのか・・・

日本は、日本人はどうなんだろう?

たとえば、靖国A級戦犯に対して
同じ巣鴨に収監され釈放された正力松太郎
彼こそが日本の原発厄災のS級戦犯としても
過言じゃないでしょう。

でもさ、敗戦後、東西冷戦時代
アメリカの意向のもとではたしてそれを拒絶
できただろうか?
仮に正力がやらなくても
目先の利いた他のものがやったんじゃない。

問題は、その後だよね。
原発事業の方向性を変えるチャンスがあった。
それが旧ソ連チェルノブイリ原発事故
(それ以前にスリーマイル島の事故もあり)
最終的にそれがバブル経済
そして地球温暖化問題で揉み消されてしまった。

反対運動は「安全神話」を生み強固にする
皮肉な結果となりました。
特定機密法案と一緒。
騒げば騒ぐほど自称良識派はドン引きする。
騒ぐなっていうのではなく
その騒ぎかた、やり方、手法に問題があるのかもね。

天皇に直訴? ヤブ蛇だよ(汗)

沖縄基地反対運動の方々にとって
今回の中山知事の決断は裏切り行為だという。
確かに中山さんは交渉上手な政治家にも映る。
しかし、地場産業のない貧しい沖縄で
基地で生計を立てている県民は多いのでは?
と同時に沖縄独立という声もあるようですが
どう運営していくのか?
それとも中国の属国になったほうがマシなのか?

基地でもこれだ。刑務所だってゴミ処理場だって
墓地だって、自分が住んでる地域には絶対反対の
民主主義がある。
そんなところに原発なんて、無理なんじゃない。
こういう矛盾をはらんでいる以上
無理筋だよ。
きっと推進派はどこか自分と関係ないところで
うまくやってほしいと思ってるだけ。
それだけ。

そういう根性を叩きなおすには
もう一度、もう二度三度
二進も三進もいかないところまで
追い込まれないと、変わらない。
これほどの因業はないんじゃないですかね。

あの小泉さんでさえも、変えるなら今だって
いってるというのに、なにを躊躇するのか?
原発国益というけれど
それって誰の利益なのか?
費用対効果がまったくあわない話だと
普通は思うけれど、そう思わない
不思議な日本の民主主義です。