あかんたれブルース

継続はチカラかな

気だるい週末の朝



妻の不貞を知り人間不信に陥った国王が
毎晩、若い女性と一夜をともにして殺す。
この凶行をやめせるために大臣の娘が
自らこの王に嫁ぎ、夜ごと夜ごと話をする。
その話が佳境に入ると、
では続きはまた明日とそこで話を打ち切る。
そしては、話は千夜も続き
遂には国王は他の女に伽をさせて殺す
という蛮行を改めた。
これが『千夜一夜物語アラビアンナイト
誕生の逸話です。

話が尽きてしまうと殺される
なんともスリリングなシチュエーションだねえ。
このブログをはじめて7年ちょっと
はじめの誓いは毎日一本必ず更新だったのですが
ときに夏休み冬休み春休みなどあったり
最近ではカメハメハの南の子供たちのように
風が吹いたら遅刻して雨が降ったらお休みで
みたいにときどき歯抜けになったりする。

だけでなく、ネタがだぶってりして(汗)
一昨日の水原弘のうぱううぱちんちんも
以前一回紹介してるわけで
何もいわないけれど古い友人だったら知ってる。
これじゃあ何度も殺されているなあ

というのも現在ここだけで記事本数3万6千超え
言い訳じみてるけど、ネタがないわけじゃないんだ。
ネタはあるけれど、色々事情があって書けない
もしくは、書いたけどアップできない
というのがあって、ついついこうです(汗)

司馬さんだって池波さんだって
その膨大な著書を細かく読みふければ
ダブってる短編(長編のさきがけみたいな)は
枚挙に暇がないわけだし
別にたかがブログだし日々の日記みたいな
ものなんでしょう。
なに食ったどこ行ったなに観たどうだったで
いいわけなんでしょうが

大したもの食ってないんだよなあ(汗)
どこ行ったわけでもないし
最近とんと映画も観ていないし本も読んでいない。
それでもネタがないわけではないんですが
ちょっとこれは書けないよなあ・・・とか
途中でやめることが多々あります。

先週、Tさんから相談を受けた。
某上場会社の内幕をえぐり社会に公表して
正義を正したい。ということでした。
ただ、これを実名でやると大変なことになるので
どういう風に細工したらよいかというものでした。
ま、フィクションにすべきかノンフィクションで
通すべきかというわけですね。

活字離れの昨今ですが
ユーザー心理は断然ノンフィクションです。
小説とかフィクションは相手にされない。
そりゃどう考えてもノンフィクションなんですが
ネタが現在進行形の本生一番絞りなので
登場人物の大半が生きてるわけだ。
いろいろ問題がでるわよねえ・・・

そういうものに対して出版社はセンセーショナルを
尊び飛びつきますが、後が大変だ。
どうやって裏をとるのか
また、当事者に取材したかなんていう
評価の査定もあるしね。
めんどくさい話です。
そのめんどくささが余計に本を面白くなくさせる。

ノンフィクションといっても
どこまでが真実か?
そんなこと誰もわからないんだ。
当事者でさえもね。
また、知れば知るほど書けなくなる
ことだってあるわけですからねえ。

ましてや、読み手の問題
受け取り方もありますしねえ
トンデモ本の類を真に受けて熱狂する連中もいるし
それ以前にほとんどの人が読まないし
興味がないわけですから
ついつい商業ベースに乗せて売れるための
お約束を罪か重ねて、積み重ねて本は出される。
これじゃあねえ、心ある読者は愛想を尽かすよ。

表現する。訴える。
この基本姿勢がおかしいのかもね。

ああ 今日も また 裏街は
うわさ話の 花盛り
浮気な風を 追い払え
裏切り者を たたき出せ

みゆき嬢の「彼女の生き方」より
たたき出すことさえできない
裏切り者にも人権があるわけだ。
そしてほくそ笑む奴らが後をたたない。