あかんたれブルース

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愛する技術という発想(62)


久々のフロムです。
愛されることよりも愛すること
愛するという技術について

フロムの爺さんが愛をどこまでどのように解したか
はわからないのですが、彼のいうことを
わたしなりに考えてみて、それは
東洋哲学でいう「徳」というものだ。

徳なんていっても今の時代には・・・?
なんでしょうね。
どっちかというと損得の「得」のほうが
信奉されてる。
わたしはそれでもかまわないと思った。
よくはないんだけど肉を斬らせて骨を斬るだ。
じゃあ、その損得で考えて
はたして今の世の中の損得勘定の得が
本当に得なのか?
これでアプローチを仕掛けてもみました。
いまでもこの論法には自信があるよ。

でもさあ勝ち負けじゃなないからねえ。
過ちを正したからって、それで解決するわけじゃないし
また、大方はそれを認めないかもね。
別にそれならそれでいいんだよ。
自分のことなんだし、と
そういうところの最後はあっさりした馬太郎なのだ。

よく革命だあ変革だあと騒ぐ人
それは正義感とか良心から発していると思う。
それは認めるのだけれど、それを
数や力でなんとかしようと考え始めると
墓穴掘ったり自爆するケースが多いものです。
また、そういう発想自体古いと思う。

だから原発反対運動もあの調子なのだ。
攻めのツボ、戦術戦略はそこじゃない。
戦後体勢が70年近くなって縦横みっちり
びっしりと利権のパイプラインが敷かれてて
身動き取れないのだ。
電気屋のガス屋の水道屋の警察の消防署の
銀行屋、保険屋、土建屋建設業・・・
そして公務員、財団法人になんとか協会、組合などなど
逆にそれに関係していない人のほうが希なんじゃない?
地方はとくにね。

でもね、原発に明日はないよ。
第一アメリカがもう見切っているもの
アメリカは原発よりも石油よりも
シェールオイルに方向転換してるわけです。
最大の生産国として中東を押さえて
エネルギー市場を牛耳ろうとしている。
夢のメタンハイドレートはまだ先
ローコストのマグネシウム発電なんて
夢のまた夢です。
利権の筋道が立たないと何も動かない。
まったくの茶番なのだ。
ウクライナ情勢も南シナ海の緊張も。

それもこれもすべて
愛されることだけに奔走する人間の暴走から
「自分だけは」というお粗末な発想がもたらす
厄災なのだ。まったくいい迷惑だよなあ。

でもね、そういうのを間違ってるとかいって
考え方を改めさせようなって運動しても
あまり効果ありません。
そういうことをやれやれっていう人もいるけど
やっていってもあまり効果ないんだよね。
なんか新興宗教みたいに思われて
胡散臭い烙印を押されるのが関の山。
逆効果なんだと思う、

変わるんだったら自分から。
それから自分の身の回りの大切な人と
せいぜいそれぐらいじゃないかな。
無論、このブログに来てくれて読んでくれて
自分なりに考えてくれて、納得できる人も
そういう人たちです。

なかには甘ったれJJ.みたいに解らないから
もっとなんとかしろと駄々捏ねるアホもいますが
わかったからって解決できるものじゃない。
理屈だけじゃなくて、技術だから
習得しないといけないわけです。
それになににしても自分で考える
まずそれが大事なんじゃないかな。
他人からいわれてはいそうですね、という
そんな代物じゃないよ。
わかっていてもできないことはたくさんある。
大切なのはわかろうとする姿勢だ。

徳を積むということは
そういうことなんだと思うけどね。

俺たちはまだ旅の途中だ
相棒よこれからもよろしくね。

なぎらなぎら健壱で「流れ者に捧げる詩」
http://www.youtube.com/watch?v=k8qaaC5VX7s