あかんたれブルース

継続はチカラかな

曖昧な脅威

犯人はお前だ。No.6)


この間の記事の最後にクチなおしとして
貼り込んだ東京ガスのCM
「まほちゃんの作戦」
http://www.youtube.com/watch?v=tazmQnj8oJc
これにもクレームをつける人がいるのだろうか?
と皮肉をこめておとしましたが
いるよね。
つらつらとシミレーションしてみると
「子供が強迫するなんて物騒!」という
ベタなものとか(汗)。
直線的といえば直線的ですが
模倣するとか悪影響は定番のカレー南蛮だ。
「両親のない子供に対する配慮が足らない」
なんていうのもあるだろうね。
「子供にコーヒーなんて!」というのとか
「父親が年に一回しか料理しないのは問題」
とか、ジェンダーさんも飛び出すかもよ。

こういったクレームにどれほどの本気度があるのか?
ま、本気だったらそれはそれで頭痛いけどね。
でもおおかたは、ちょっと釘を刺してみただけ
とか、自己主張の延長だったりとか
そんぐらいのものだと、思いたい。

なにかを主張したい。
主張しなくてはいられない。
じゃないと自分がなくなってしまいそうな
不安に駆られる人は多いようです。
そこには普段の生活で職場で
埋没している自分があるのでしょうか。
言いたいことを言えない自分
言いたいことを言える自分
その思いが強くなりすぎて・・・
とにかく、言う。
言わないことが後ろめたくさえ感じる。
言える私。
主張できる私。

たったそれだけのちっぽけなことで
世の中の流れが変わってしまうことがある。
肝を冷やすぜ。
そういう曖昧であやふやな何かに支配されている。

昨年の大河ドラマ『八重の桜』に
登場する女性が美人ばっかりというチャチャが
あったという。これなんかは笑ってすまされるが
その前の『平清盛』では兵庫県知事だったかが
映像が汚らしいというクレームがあった。
絢爛きらびやかな平家物語のイメージとは
かけ離れていたんだろうが・・・ケチつけるかねえ
一言いわないと気がすまないのか
損するとでも思ったのか
それとも強迫観念なのか過剰反応なのか
それは『風立ちぬ』の喫煙シーンに噛み付いた
某団体のような
お約束のような使命感のようでもある。

どうなっちゃってるんだろう。

色々な意見があってもいいという。
ごもっともなことだと存ずるが
その意見には責任があると思うのです。
そういうリスクを覚悟のうえで言っているのか?
言論の自由を履き違えていないか?

一言クギを刺しておこう的な動機のなかに
不純な臭みが漂っている。
本気でそう考えたのかどうか?
とっても疑問。
もしそうだと言い張るのであれば
センスを、神経を、教養を、常識を、疑うね。

そういう曖昧でいいかげんなもの
とは別に、
ポピュリズムルサンチマンに支配される
現代社会において
「毒のフィルター」という存在を痛感させられた
ところです。
話を切り替えて、ちょっと発展させて
その毒について続けます。