あかんたれブルース

継続はチカラかな

みんな頭に紫の鉢巻

毒のフィルター No.2)


暴言はよくうつ病の人がやらかす。
うつ病を単なるうつ状態という認識は誤ってる
としてきました。
あれは躁鬱であって、両方の状態が過剰にある。
たまたま欝状態が目立ってそう判断されてきた
だけの話だ。
だから抗うつ剤だけ飲ませていれば大丈夫
なんて考えは危険なんだ。

で、うつ病の人が暴言を吐くときは
欝から躁状態に入ったときで非常に攻撃的になる。
それが暴言(時には暴力)となるんでしょうね。
わたしもざんざん晒されたものです。
その衝動が治まれば本人ケロッとしたもんだ。

たださあ、そういうのを躁うつ病だけの
ことにしていいものかと、最近疑問に感じる。
つまり、あまりにも暴言が大杉栄なのだ。
いやね、以前はそれで厚生労働省うつ病患者の
データがおかしいんじゃないか?と
もっと全体比率は高いんじゃないかと
思っていたんですが、なんかどうも違う。

この暴言には意図的なもの
もしくは意識的あるいは無意識なものと
それぞれニュアンスが異なります。
また、無差別的なものから
相手を限定するものもある。

また、虚勢やハッタリ、恐怖からのパニック
ヒステリーの類もあるんでしょうね。

なんにしても、言葉ってものに言霊があるという
言霊信仰が根強い日本人において
暴言というものはあまりよろしくない。
発した後で後悔する人と
しない人。
また、後悔しないためにその正当性を重視する場合。
そして、それに依存しちゃう人とまちまちだ。

なんにしろ暴言は暴言だ。
相手も傷つけるけど、自分も傷つく。
いや汚れるといったほうがいいのかな。

そういう暴言を助長させている原因に
毒のフィルターがあるのですが
だけでなく、精神的な不安や怯え、苛立ちがある。
主張したいことを主張する
そのことが別に問題ではない。
なにもそれを暴言にする必要はないんじゃないか。
むしろ、だからこそ、慎重な表現に気を配る
必要があるんじゃないかと。
普通はね、思うわけだ。
その主張をできるだけ正しく聞いてもらうためにも。
それが、そういう理性が感情に押し切られてしまう。

暴言が蔓延るようになった原因に
ネットなどでは匿名性が無縁ではない。
それはリアル世界でなるだけ本音をいえない
閉塞感もあってのことでしょうが
かといって暴言でストレス解消っていうのは
体によくないと思うよ。精神にも。
実際にホントにそう思っているのか?
それも疑問だ。
自分のホントの気持ち、本音をどこまで
把握しているのかも怪しいものだったりする。

自分の意見を本当にもっているんだろうか?
自分自身のパーソナリティーというものを
把握しているのだろうか?
わたしは、そういうのって難しいと思うんだよね。
自分自身がなんなのか時々わからなくなるときも
あるし、ある問題に直面して考え立ち止まり
その場で言葉を失うときもある。
なんでみんなはポンポン言えるのかな?
事はそう単純な問題ばかりじゃないと思うけど
なんかすっごい浅はかな気がする。
それもあって、稚拙化幼稚化と捉えたりもしました。

反対か賛成か二極論でまっぷたつだ。
そしてあっちこっちで揉めてる。
と思ったら今度は分裂してまた揉める。
どんどん細分化して収拾がつかない。

ま、人間の性質というものが
本質がそういうものなのかもしれない。

そうなんだろうか?

なんか途方もない熱病に冒されているよな気がする。

そういう違和感に対して
これまで稚拙化や個の肥大化とか
少数派と多数派の逆転現象とか、表現してきました。
ポピュリズムルサンチマンに支配される
経済・史学的には「大いなる欝」の時代
そのすべてはそうだと思うのですが・・・

境界性パーソナリティ障害

ここにきて、このキーワードが引っかかってる。
この境界性とは、
精神病と神経症の合間という意味だ。
障害とされているけれど完全な精神疾患には
入らないらしい。いたって曖昧な境界に位置し
哲学的には現代社会の病として
広く世の中に蔓延しているといわれる。

最近これがみょうにクローズアップされている。
障害ではないというけれど
非常に厄介なもので当事者はもちろん
関わる人(特定の関係性をもつ人)まで
不毛な消耗を余儀なくされる。
いわゆる厄ネタという奴です。
腐れ縁とか疫病神とかいろいろいわれてきた
あれですね。
精神病とはちょっと違うんだ。
その違いは、相手を選ぶところにある。

この境界性パーソナリティ障害
所謂「ボーダー」に対する対応策として
「関わらない」という方策が説かれているが
これは非現実的なことであり
また非常に危険なアイデアであると思う。
なぜならば、
被害者と加害者を区分けしているが
実は被害者がいつ加害者になるか
実は加害者であったとか
それほどに蔓延し浸透しているのだ。
症状の軽重はあったとしても
環境や条件によって化学反応的にそれが出る
場合もあるし、わたし自身それに
冒されているのかもしれない。
当然、あなたも例外じゃない。

ちょっと恐い。
姿勢を正して身を引き締めて
かからないと憑かれてしまう
現代社会の風土病のようなものだと思います。