あかんたれブルース

継続はチカラかな

デフォルメのなかの真実ぽさ



レンタルDVD鑑賞3本目は
桐島、部活やめるってよ』でした。
これも例のタンタン節なのですが非常に良い。
ま、昨日の他人事ファクターからすると
高校卒業して37年のわたしにとって
そういうシチュエーションは遥か遠い記憶の彼方
てなことなんでしょうかね。

日本映画ではよく学園モノが舞台となる。
そのなかでは当世学生気質が描かれているのですが
なんというか渇いて醒めてヒンヤリした質感に
そんなものかと一歩引いてしまうのが常ですばい。

こんなものなのかね・・・

この作品ではそういったデフォルメの強調に
ちょっと待て狭い日本そんなに急いでどこに行く
みないなアンチテーゼが小さじ2、3杯が織り込まれ
それが心地よいリアリティーを醸しだしていた。

起承転結とは裏腹のなんの変化もないままに
物語はエンディングをむかえましたが
エンディングの後の主題歌が沁みたよ。
そういう作品は珍しいんじゃないだろうか
余韻というやつなんでしょうかね。

この作品、素材(原作)も良いのでしょうが
映画化にあたって監督吉田大八の手腕も冴えてる
『パーマネント野ばら』
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
などがありますが、うっしっし
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』も
借りてきているのだ。楽しみです。

映画好きのルイちゃんですが
邦画、日本映画はまった興味ない観ないと
豪語する了見の狭い頑固者だ。
対してわたしはどっちかといえば
邦画、日本映画中心です。
それに古いものとか、芸術より娯楽が好きなほう。
東宝より東映、松竹より日活・大映
透析中も落語とか講談浪曲の類で過ごしてる。
そういうのを彼女は「ダサイ」というけれど
年寄り臭いともいうけれど
今の年寄りはそういうのは聴かないと思うよ。
じゃあお前は何を好むのかと問えば
トランスフォーマー』とかだしねえ(笑)
いつだったか中華はやっぱり天津丼といったら
笑うのでじゃあお前は何を好むのかと問えば
一瞬固まって・・・酢豚と言った。
こんなものですよ(笑)

わたしゃ中華で駱駝とか熊とか鹿とか食ったけど
それでもやっぱり天津丼だよね。
じゃなかったらレバニラ炒め。なに中華じゃない?

おっと話が横チン短パンからこんにちは
桐島、部活やめるってよ』は
非常に切ない青春映画として92点っす。
学園青春映画でありなが
現代の人間関係を投影しているようでもあり
ラストの東出君の涙にはぐっときたよ。
未熟ではあっても彼らのほうがまだ純情できれいだな。

 十四や十五の娘でもあるまいし
 繰り返す嘘がなぜ見抜けないの

 いくつになったら大人になれるだろう
 いくになったら人になれるだろう

みゆき嬢の歌が過ぎった。