あかんたれブルース

継続はチカラかな

みゆき、酒に氷いれるなよ(汗)



台風やらなんやらで朝ドラ『マッサン』を
なかなか毎日続けて観られてないのですが
どうも主人公の無神経ぶりからの女難の相
まったく因果往々自業自得だと思うわけです。
ま、モテる男はしょうがないか(笑)

それでもようやくオープニングのみゆき嬢の歌が
馴染んできまして、うんなかなか良い曲です。
♪麦に翼はなくとも歌に翼があるならば、か
いいねえ・・・こういの好きだわ

で、この歌のくだりでマッサンとエリーが抱き合う
シーンがありますよね。
抱く、抱かれる、メイクラブじゃなくて
抱擁、ハグなのかな?あの図が非常によろしい。
ヒロイン役のシャーロット・ケイト・フォックスは
外人だけあって抱かれ慣れているのか
抱きしめた後にクルクルまわって、
最後の〆の体位が実に絵になる如く決まってる。

ああいうのはなかなか日本人でああはいかない。
シャーロットさんはそれを自然にやられたんだろう
なあと思うのだ。
日本人はキスのニュアンスもだいぶ違いますからね。
なかにはキス=前技、なんて即決の輩も多い。
お、俺じゃねえよおお(汗)
今日もマッサンが仕事場に戻ろうしたら
エリーがハグを求めて熱い抱擁がありましたが
道行く関西の御夫人らが脅威の眼差しでしたね。
こういうのは国の文化風習でまったく異なる。

それは日本国内であっても、例えば関東と関西でも
異なったりしますよね。
前々回の放送で
エリーに「アホ」の意味を問われたところ
「馬鹿」って答えるのかなあと思ったら
「挨拶」だって教えていましたね(笑)
関東人にとってアホとバカはさほどかわらない
イコールみたいなものですが
関西人にバカっていうと怒るよね(汗)
そういう格差とかギャップ、隔たりってあるものです。

今日の放送で寿屋の鳥居さんのモデル(堤)が
自社製国産ワインをマッサンに味見してもらった
のですが、マッサンはホンマモンのワインを絶賛し
鳥居さんのワイン(たぶん赤玉ポートワインの試作品)を
紛い物のというふうに表現する。(混ぜましたね)
対して、鳥居さんは日本人の味に合わせる
それが日本での本物だ、みたいなことを言い捨てて
立ち去っていきました。あれも信念なんでしょうね。

結局これが後にサントリーとニッカにわかれる
大きな要因となるわけですが
そのどっちが正しいのかは、わたしには判断つかない。

いまではすっかりワイン通になった日本人
毎年新酒解禁になるとボンジョレボンジョレと
騒がしい。もうお祭騒ぎだ。
5、4、3、2、1、0・・ボンジョレ~えええええ

だからあの甘ったるい赤玉なんてすっかり廃れた。
時代だよねえ。

渋谷の宇田川町に「門」という老舗のバーがある。
今もあるのかなあ・・・? もしかしたら過去形かも
ここでは初老のベテランバーテンダー
各種カクテルを作ってくれるわけです。
本格派だよ。
そこのワインベースのカクテルに使用されてるワイン
これが赤玉だったんですよね。
もう30年ぐらい前の話ですが
そのときでもわたしは意外なものに遭遇した
感じだった。

その頃は見向きもしなくなった
「トリス」というウイスキー
あれが下の下の酒だった。高校時代の話
トリス<レッド<ホワイト<角<レッド(ダルマ)
でしたが、いまじゃレッド(ダルマ)なんて
見ないよねえ。
それが不景気が続いてトリスが復活
若い世代にはその意味があまりピンときてないんだと
思うわけです。イメージ先行だしね。
実際、ウイスキーの味をどこまで吟味できるのか?
世は発泡酒の時代で女子供オヤジもみんな
甘いチューハイでとろけてるわけだ。
ビールだって発泡酒第三のビール云々ですから
酔えればいいんだよな。
工業用アルコール時代と対してかわらない。

模造品のブランディーとしては
浅草神谷バーの「電気ブラン」が有名です。
バッタ物もここまでくると、希少価値がある。
今度浅草に行ったら是非どうぞ
ちょっとレトロなそんな時代を味わえます。

さて、マッサンとトリイサンの見識
どっちが正しかったのか・・・
勝負はまだまだつきかねない。
きっと私達が自然にハグできたりキスを
かわせるようになったらはっきりするのかな?

こら、舌入れるなよ(汗)


PS. タイトルは中島みゆきの『リバイバル』に
ちょうと一杯ひっかけて