あかんたれブルース

継続はチカラかな

汚名の烙印



さっきのBSのニュース解説番組に
佐々淳行が出演していた。
元警察官僚で初代内閣安全保障室長や
防衛施設庁長官歴任して
現在は危機管理評論家という肩書き。
佐々が現役の頃はまだ日本人に
危機管理、危機意識がさほどなかった時代で
さぞやりずらかったんだろうなあと思う。

この佐々淳行の祖父が佐々友房で
わたしが尊敬してやまない杉山茂丸の親友だ。
茂丸同様にとてもキュートな明治の人です。
ところが、それをタテにこの血脈から
広瀬隆さんは極右の家系だという。
そういう決め付けはよくないと思うけどなあ。
ましてやその間に存在する淳行の父佐々弘雄
どうなんの?
家系を引っ張り出してきて後付け口上の稚拙のワザ。
こういうのは厳しくチェックされるべきだ。
たとえ原発反対の大義名分があっても
デキが悪いのだ。
西南戦争に西郷軍と共に戦った熊本隊の
佐々をして右翼というのは変だよ。
是が非でも佐々淳行を貶めたいという
意図がミエミエだ。

さて、この佐々淳行が仕えた上司で
彼が尊敬している人物が後藤田正晴です。
彼もまた警察官僚出身で
第一次田中内閣に鳴り物入りで迎えられた人物。
当時のこと憶えていますよ。
中学生ぐらいだったはずですが
それぐらい印象深かった。

「カミソリ」という異名を持ち、
田中角栄の懐刀として辣腕をふるった。

こう書くと金権金脈の系図の大物幹部みたいで
非常にダーティーでイメージ悪いよね。
ま、田中角栄の評価もまた先々変わるでしょうが
この後藤田さんは佐々が尊敬するほどに
立派な人物というか、仕事できる人だったことは
間違いない。
それをあらわしのに後藤田五訓というのがある。
1.出身がどの省庁であれ、省益を忘れ、国益を想え
2.悪い、本当の事実を報告せよ
3.勇気を以って意見具申せよ
4.自分の仕事でないと言うなかれ
5.決定が下ったら従い、命令は実行せよ

まあ、当たり前といえば当たり前のことですが
この当たり前のことができないのが
普通の人間達であります。
まして役人というものはそれがヒドイみたいです。
佐々は三原山噴火事件でのどうしようもない
官僚体質を暴露されておった。

佐々をゲストに呼んだのは
例の中国漁船サンゴ密漁の問題に関して。

危機管理というものが
なんだかんだいってるうちに現実に直面してきた。
そのことをマスコミや有識者たちは
どう考えているのだろう?
そして、いまでも佐々淳行タカ派の人物
なのでしょうか?
彼のいってることが真っ当に聞こえるわたしは
右翼なの?保守的な思考の持主なのか?
わたしが?
ご冗談を(笑)

リベラルってなによ?

まさかいい子ちゃんぶったポピュリズム
権化なってわけじゃないでしょうねえ。
死して名を残すというけれど
汚名の烙印をおされる勇者もある。
そのめくら判を押しているのが
マスコミというものであり
それを鵜呑みにしている私たちがいる。
面白おかしく無責任に・・・
これじゃあ
真面目にやってる者たちが浮かばれないよ。

しっかりしようぜ。