映像が語る真実とトラップ
なんかマスコミ批判が連発してますが
その日本女性イエローキャブ報道に関連して
それが嘘か誠かちょっとやり過ぎか
について
私たちは「映像」として
激動の昭和史なんていうのをテレビで視聴し、
なるほどと時代の真実を目撃したような
気分になる。
たとえば、安保闘争、学生運動もそのひとつ。
当時の世相、世情だったんでしょう。
現在と比較したらかなりのギャップだ。
で、さ
それはそれとしてだけど
当時の大学生ってどれくらいいたと思う?
1960年代から1970年代の大学進学率だよ。
だいたい2割弱ぐらいです。
それ以外はどうしてたかというと働いていた。
なかには社会人としてデモに参加してた
若者もいたでしょうし、高校生で参加してた
のもいたでしょうけどね。
わたしはある団塊の世代に当時のことを聞いて、
「そういうのは大学生の連中の話で
俺たちにはあんまり関係なかったああ」
という証言に面食らったことがあった。
そこには醒めた、また嫉妬めいた、羨望のような
ちょっと卑屈なニュアンスがありました。
また、
学生運動崩れの多いといわれる出版業界でも
わりと「ノンポリだった人」のほうが多い。
じゃないと小学館とか日経では採用されないか。
そんなわけで、あの頃の世代がすべて
学生運動してたわけではなく、それは特定の
ある資格を有するものであり、トレンドでもあった
わけです。みんながのれるものではないんだよね。
みんながディスコ行ってたわけじゃない。
みんながタケノコだっかたわけじゃない。
みんながフラフープしてたわけじゃない。
みんながダッコちゃん小脇に抱えていた
わけじゃないんだよ。
みんなが玉音放送聴いて
ショックを受けたんじゃない。
三船敏郎のように「ざまあみやがれ!」と
叫んだ男だっていたんだ。
軍隊なんてクソ喰らえとね。
三船は戦時中一人で軍隊と戦っていた。
弱い者いじめをする上官に楯突いてね。
そういうわけでひと括りにはできないのです。
たとえ映像の裏づけがあったとしても。
ま、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
こういうのは送り手のマスコミ側も
気をつけないといけないことですが
受けての私たちも気をつけないといけない。
また、機会があったら親とか爺さん婆さん
親戚縁者に聞いてみたらいい。
生の声を。無論それがすべてじゃないよ。
結局、ここまで話がややこしくなったのも
私たちの無関心にあるんだよね。