あかんたれブルース

継続はチカラかな

追悼高倉健



高倉健死去 享年83歳。
意外なニュースで驚かされました。
網走番外地』シリーズから東映任侠路線、
東映退社後も数々のヒット作に主演した
日本映画を代表する大物俳優だった。
私的には好き嫌いは別としても
石原裕次郎三船敏郎勝新太郎を押しのけて
ビッグワンの男優だったのではないか思う。

健さん

すこし前に武田鉄矢トーク番組で
『幸せの黄色いハンカチ』での健さんエピソードを
語っていて、その人柄をしみじみと味わっていた
のですけどねえ。

健さん
ストイックを全身で表現する役者だった。
それをあらわす台詞として
「不器用ですから」をもって
男たちの偶像崇拝として
崇められてもいましたっけね。
それは70年代の学生運動にも
影響を与えたという。
「とめてくれるなおっかさん
 背中の銀杏が泣いている 男東大どこへ行く」

200本以上におよぶ主演作品のなかから
私的に一本選ぶとしたら
『三代目山口組』でしょう。
あの作品の健さんは、素晴らしい。
レンタル屋でみかけたら騙されたと思って
観てみてください。損はさせません。

高倉健の死で昭和という時代の
本当の意味での終焉ではないかと痛感した。

まさに、昭和残侠伝
背中で泣いてる唐獅子牡丹

あの世というものがあるとしたら
健さんはチエミと再会しただろうか。
この寡黙で不器用な男が
朴訥な口調で
「チエミ、ごめん」とつぶやく
そんなことを想像しています。

健さんご苦労さまでした。