男は黙って醤油ラーメン

健さん追悼番組なんでしょう
テレビ東京のお昼のロードショーで
『網走番外地』シリーズをやっていました。
昔新宿の昭和館で三本立てで観てたよなあ・・
特にどうってことないB級作品なのですが
今日放映してた「南国の対決」なかなかいい。

任侠物ではストイックの塊みたいな東映のエース
高倉健ですが、
こっちではもっと自由な健さんに出会える。

東映のエースの変遷は
（1）市川歌右衛門・片岡千恵蔵
↓
（2）中村錦之助・
↓（大川橋蔵・東千代之介・大友柳太朗）
（3）鶴田浩二・高倉健
↓☆藤純子
（4）菅原文太

健さんも文太もB級スターから
エースになった俳優だ。
時代に押されて、その時代に追われる
これも定めだよねえ

東映を離れて・・・
それでも健さんは残侠なのだ。
不器用ですから。

若気の至りで間違いを犯して服役。
女は待っているという。
それだけが支えだった。
女の誠を信じて信じたくて、でも怖くて
葛藤する健さん
『幸福の黄色いハンカチ』

そのなかで、出所した健さんが
食堂に入って注文したのは
「カツ丼と醤油ラーメン」だった。

映画館でそれを観て驚いた。

俺に食えるだろうか・・・（汗）
それぐらい高倉健は男子のカリスマだったのだ。
で、武田鉄矢との掛け合いで
（北海道）ラーメンは
味噌か醤油か塩か
「断然、醤油だ」と（笑）

今日は朝から寒くてねえ。もう冬だよ。
透析を終えて外に出たら雨が降っている。
背中をまるめて家路につく
その道すがら北海道ラーメンの看板が
ふらっと入ったよ。

「醤油ラーメンください」

店にはカツ丼はなかったけれど
カツ丼と一緒に食べられるような
男になりたかった。

俺のハンカチは黄ばんでいるぜベイビ～