あかんたれブルース

継続はチカラかな

兆冶の呪いを祓った魔性の母子手帳

魔性の女が追ってくる(3)


麻生さんが何か言ったと
またぞろ言葉尻を捕らえてセコイあげあし取り
ですねえ。つまらん政治家どもだ。

子供ってなんだろう?

中学時代に観た『大空港』で
プレイボーイのディーン・マーティン
恋人のスチュワーデスの妊娠に否定的だった。
そんなものなのかなと紅顔の美少年は
大人の世界を垣間見たものでした。

ちよっと前、インテルのCMで
独身貴族のプレイボーイが彼女が妊娠して
愕然のご愁傷様の図がありました。
こういう価値観は歴然とある
どころか常識化さえしてて
女性から、親から中絶を勧める。
「だって現実的に」「経済的に」となる。

幸福の黄色いハンカチ』で
健さんの妻の妊娠の喜び
そして流産の落胆は相当なものだった。
「俺が親になる」
これってやっぱり大きいことだと思う。
松竹の、山田洋次の、キレイ事ではなくともだ。

ま、人それぞれということにしておきましょう。

『夜叉』の蛍子(田中裕子)の魔性の凄みは
この妊娠にありました。
健さんに惹かれる一方で
駄目亭主たけしの子を妊娠し、それを喜んでいた。
対してたけしはまったく興味がない。
蛍子の連れ子にも誰の子かわからいこんな厄介を
背負い込んでと邪険にする。
蛍子はそれを屁ともしない。
さすがにたけしが薬が切れて暴れてが原因で
流産したときはショックだったみたいです。

普通、あんな厄ネタの男の子供なんて
と思うよね。でも彼女にとってはそうじゃないんだ。

健さんはそういうことすべて承知の上で
蛍子を抱いた。
兆冶とは腹の据え方が違う。
これって極道と堅気の違いなのか?

で、この『夜叉』の、蛍子の凄みは
ラスト、健さんと別れて夜行列車に乗る蛍子。
車中気分が悪くなってトイレで嘔吐。
妊娠してたんだよ。
夜叉の子を・・・
そのときの蛍子の、田中裕子の眼
あれこそ魔性。夜叉そのものだった。

大原麗子はその魔性で健さん
奈落に引きずり込んだ厄ネタの魔性だ。
田中裕子の魔性はまったく違う。

女って凄い。
惚れた男の子供を生みたいと考える。
そこに損得勘定を持ち出すことが
恥しくなるよ。

馬ちゃんいつでもOK~♪
子宮が笛吹いてまってるわ

な~んていわれた日にゃあイチコロだぜ。
それでもディーン・マーティンは逃げるんだろうね。
しょうがないハリウッドの山城新伍だもん(笑)