『居酒屋兆冶』それぞれの罪と罰(2)
『居酒屋兆冶』のミスキャストとして
さよの旦那が左とん平っていうのは、
普通の一般常識としてないんじゃなかろうか?
なんで左とん平なんだ?
チンケなやくざを得意とするコメディアンじゃないか。
その芸風は「まったく誠実なし」というもの。
そのくせ善人。
荒井注より善良です(笑)
それだと逆にさよは逃げられないはずだ。
左とん平を捨てて高倉健に走るは
それ以前の高倉健を捨てて左とん平に走る
以上に無理があるのではないだろうか。
それほど滑稽なほど左とん平は善良でした。
なんで左とん平なんだ?
推察するに、たぶん予算の問題で
高倉健と大原麗子を起用したところで
予算が尽きた(涙)
池部良は友情出演だからいいのですが
ホントはカミサン役に
倍賞千恵子をもってきたかったはずだ。
以前、そうなると混乱しちゃうと記しましたが
今回、目を瞑って加藤登紀子の演技を聴けば
まったく倍賞千恵子そのもじゃないか!
そういうふうに降旗監督は演出したんだ。
じゃあこの予算内でどういたらよかったのか?
伊丹十三と左とん平の役を入れ替えるべき
だったのではないか。
そしたら川原はもっと可愛げあっただろし
さえの出奔も納得はいく。
池部良⇔佐藤慶
平田満⇔小林稔侍
ちあきなおみ→春川ますみ
でよかったのではないかと思いますが
いずれにしても
大原麗子が大化けしちゃうので
焼け石に水なんでしょうかねえ・・・
この『居酒屋兆冶』のポスターは
雨に濡れて泣いている大原麗子が大写しに
あしらわれています。
こんな切ないポスターはないよ(涙)
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E5%B1%85%E9%85%92%E5%B1%8B%E5%85%86%E5%86%B6
わたしのなかでさよがきえない