あかんたれブルース

継続はチカラかな

遠くて近きは男女の仲

それでも花は咲いていく 3


ルイ隊長との正月討論のテーマは
昨日観た『それでも花は咲いていく』から
セクシャル・マイノリティについてでした。
最近はある程度知られ認知度も高まっている
ようですが、まだまだ偏見や差別は根強い。
当事者というか(いじめを受けた被害者)は
相当な精神的苦痛を与えられているようです。

去年テレビで紹介された
フランス在住の女性同士のカップルは
日本人の彼女が超美人でお相手のフランスの彼女も
(ボーイッシュな)美形だった。
変な話ですがそれだけで納得してしまう
バカなわたしがいます(汗)
あれがもし醜いハゲ散らした中年のオヤジカップ
だったら「キモイ!」で片付けられてたと思う。
まず番組制作以前にボツでしょうし
もしオンエアーされたらゲロゲロで余計偏見は募る
かもしれません。

少年愛にしても少女漫画では
天使のような美形でスネ毛なんか生えていない
あったとしても産毛で金髪か透明でしょうか。
エロのジャンルに「レズ」物は昔からある。
それでも二人はキレイ目じゃないと納得しない。
女性からの需要はイケメンのマッチョだ。
それがマニアックになって「太った中年」とか
なると普通は引いてしまうものです。
ギリギリ髭男爵山田ルイ53世がその手に人気
というのがなんとなくボーダーで
立花隆とかグレート義太夫だと引くよね。違う?
まあそんなことマニアには余計なお世話で
ノンケのわたしの勝手な偏見でしかない。

遠くて近きは男女の仲
なんて申しますが、しかしよく出来ていて
個人の趣味は人それぞれってことを
近頃よ~く思い知らされるものです。
猫も杓子のダイエットの時代であっても
太った女が好きとか熟女が好きとか
ハゲがたまらんとか色々だ。
むしろそういう趣向や趣味がはっきりしてたほうが
わかりやすいし効率性も高かったりもするしね。

偏見ついでに
街でよくアンバランスなカップルを見かけるとする。
物凄い美人に不細工な男。もしくはその逆。
そこはきっと何かがあるとまず勘ぐるわけだ。
「カネか?」
と最初にこう考えますが
どう見てもそう甲斐性のあるようには見えない。
きっと・・・アレが、とか
下衆な勘ぐりはふくらみますが意外に嫉妬しない。
むしろ微笑ましく祝福したくなる。
逆に美男美女のカップルだと面白くないというか
つまらんというか、ケッとハナを鳴らしてしまう。
これと比較するとアンバランスなカップには
夢と浪漫がいっぱいなのだ。

セクシャルマイノリティーが話題になって
その少数派という人たちが意外に多かったことに
驚かされるわけですが、逆にさ
ノーマルだとか大多数側の私達っていうのの
趣味とか基準とか好みって
実は曖昧で植えつけられた価値観に頼っている
だけじゃないかと心配になってきます。
第一にわたし自身がこれといった容姿の好みが
なかったからでもあります。
ミスタースクイズ君のわたしのストライクゾーンは
広くどんな暴投でも手を出してしまう(汗)
そのことを反省した時期もあったのですが
違うんだ。
最近わかったことですが
わたしの価値観に容姿は二の次三の次というのが
あって、それが他人からみたらモノ好きに
見えたのかもしれませんし、
そういう人たちからしたらわたしも
セクシャルマイノリティーなのかもしれません。
多様化といわれる現代社会であるならば
影に追いやられる少数派が
もっと表に出る時代であるほうが
なんとなく豊かな環境になるのではないかと
思うわけです。
すくなくとも椅子取りゲームに翻弄される
みょうな競争原理も機能しなくなるのではないか?

「そんなことしたら資本主義経済は成立たない」

そんぐらいのことで成立たないものなんて
ハナっからダメじゃん。
恋愛も結婚もライフスタイルも
食い物の趣向も味覚もファッションも
なにもかもすべてがあてがわれて刷り込みされて
それに翻弄され奔走してる時代に
そろそろ飽きてんじゃないかと思われる。
そういうのが風俗のなかで露出している
現状が静かに物語っているのだと。