あかんたれブルース

継続はチカラかな

男って損な生き物だよなあ

それでも花は咲いていく 9


ようやく原作本を入手しました。
前田健は高校卒業後すぐに渡米して
マンハッタンで歌とダンスを習っているんですね。
本格派なのだ。
そしてこの『それでも花は咲いていく』も
その片鱗がうかがえるわけです。で

本を開くと
カタカナで綴った花の名のインデックス
作りもコンセプトも完成されている。
映画化されていない「ダリア」を読んでみる。

セックス依存症の女性の話

ネタバレ御免で
この女性が妊娠を機にそういう煩悩を吹っ切る
というお話です。
(セックス依存)煩悩を吹っ切る・・・は
ちょっと違うかな
新しい煩悩によって視点が変わった
とするのが正しいのかも。

このシリーズの前の前かその前で
女性は結婚して子供ができると
女から妻へ、そして母親に変わると記しました。
変態生物なのだ(笑)
結局男は取り残されてしまうわけさ。

この本でも同じようなことをいっている。

誰の子かもわからない子を宿し
中絶をまず考えた女が出産を決意する。
それは倫理観とかじゃないんだな。

信頼される必要とされる存在
それを求めていたことに気づくのです。
どんな男をいくら好きになっても
ひとつにはなれなかったけれど
今は愛する人(子供ね)とひとつだ。
「安心して出ておきで。待ってるからね」

それは決して安っぽいお約束じゃない。
本能とも違う。本音みたいなものかな

そこには期間限定という条件がある。
いつかその子が自分を必要としなくなるまで
親離れするときまで

それでもいい。

とね
なんかそう考えると人間の営みのなかで
男と女の恋愛とかセックスとか
みょうに小さく思えてきます(汗)
『スープ』という蘇りの作品で
おっさんの松方弘樹が超可愛い女子高生に
生まれ変わって「女のセックスは
(男と比べて)何十倍も気持ちええ」と
ささやいていました(汗)。

男ってとことん損な生き物だと、思う。

それでも花は咲いていく