あかんたれブルース

継続はチカラかな

テロの脅威の二段底と裏表



ちょっと前の記事で
イスラム国(ISIL・ISIS)の非道な行為は
イスラム教徒含めて全世界を敵にまわす愚行で
戦略的に大失敗だったのではないかと記しました。
が、ちょっと考えさせられてしまった。

1970年代に「赤い旅団」という
過激派組織がイタリアでテロ事件を起こしていた。
「赤い旅団」って聞くと
なんとなく記憶にある人も多いのでは?

この頃の革命過激派組織は宗教というよりも
思想に駆り立てられていたものです。
当初、赤い旅団は政府高官や企業家を狙って
誘拐や殺人を行っていました。
ターゲットはみな悪徳の噂の人物だったので
ある意味でそれを支持する人々もいたそうです。
支持は大げさかな、同情的な。
義賊みたいなものかな?
ところが、
途中から路線変更して
一般人ふくめて手当たり次第みたいな感じ。
これによって、イタリア国民は赤い旅団を
憎悪するようになった。

ここがイスラム国(ISIL・ISIS)と
重なったわけなのです。

結局、赤い旅団は「このために」
1980年代半ばに崩壊したといわれている。
(1988年以降、赤い旅団は壊滅したと)
イタリア国民が一段となってこのテロ集団を
壊滅に追い込んだ、わけです。

しかしなんで赤い旅団は
そういう愚行をやらかしたのか?
方向転換したのか?

ここでちょっと恐い話
この行為に大衆が激昂すれば、その結果
警察国家的になる。
そうすれば、それを打倒する大義名分が生まれる。
だそうで、これは奇策でもなく
テロ集団の常套手段なのだそうな。

ちまちま悪人狩りをしても埒があかない。
自らを捨石にして、次世代に国家転覆の種を撒く
みたいな、風が吹けば桶屋が儲かるような戦略だ。

だとしたら、イスラム過激派の非道もわかる
というか、ちょっと恐いどころじゃない(汗)

恐いねえ

テロの脅威には二段底、裏表がある。