あかんたれブルース

継続はチカラかな

十字軍と一緒にするな馬鹿!



イスラム過激派 IS(この名称に落ち着くか)
に対するテレビ御用達の有識者とやらが
有志連合を「十字軍」と重ねて
それに日本が参加するのかと批判していた。

イスラム過激派 IS がそういう論法を用いるのは
仕方ないというというか勝手ですが、
すくなくとも歴史上の十字軍は
キリスト教徒(国)対イスラム教徒(国)
の戦いだったわけで
イスラム教国さえ敵視するテロ集団IS討伐を
十字軍と重ねるのはおかしい。
これって歴史的にも基本的におかしい。
それこそISの願ったりの宣伝であり
それに乗せられて吹聴する有識者とやらは
結果的にISの手先、お先棒を担ぐお調子者と
いわれても仕方ない。
拡大解釈にもあたらない。
震災時によく流れたデマ流言には注意の類で
やたら混乱、(思考)硬直させ
国民の不安を煽っている。

ま、結局それは現政権批判という
番組制作側のコンセプトと要望があってのこと
でしょうが、これって不味いよね。
シレーッとさも訳知り思慮深いように
言うてまひたがな。

十字軍とは、
11世紀初頭から13世紀にかけて
欧州キリスト教国が聖地エルサレム
イスラム教国から奪回すべく行われた遠征。
正規のもので合計9回(8回とも数える)。
その他にも十字軍とされる軍事行動はありますが
いずれも、キリスト教教団の戦いであり
イスラムIS過激派のテロ討伐とは
異質な、宗教戦争だ。

武力で解決するのはよくない。は理解しますが
かといって武力をもって非道を繰り返す狂者を
そのまま見過ごしていていいものか?
地下鉄東西線東陽町駅
刃物をもった男が殺傷事件を起こしてる。
いままさに。ライブ放送だ。そこで、
自分たちはその路線を使わないから関係ない
で、いいの?
ましてやその犯人を取り押さえたのが
話し合いでなく暴力的だったとか
後から過剰防衛とか人権とかいう批判も
なんか不自然きわまりないのですが
よくあることです。
裁判になっても弁護士が精神鑑定をもとに
軽い刑期で出所してくる始末。
加害者が未成年だったとか。
人権とか法的とか原則論はあるとしても
なんか変じゃないかと思う。

「誰でもよかった」 嘘つけ。
だったら組事務所でも突撃してみろよ。
こはちゃんと値踏みしているわけだ。

で、このISに対する行動を十字軍と重ねる論法は
それ以上に悪質ではないか。
知らない人が聞いたら、そうかなあ…と思うよ。
ま、言ってる人間が理解してるのかも疑問ですが。
非常に無責任なんだな。

馬鹿っていうのは馬と鹿の区別がつかい
ものをいう言葉なので、力一杯言うぞ。

馬鹿者!

それ以上にこういったテロは大きな社会問題化
しつつあるわけで、空爆から地上戦でも
根絶やしにできるわけじゃない。
ましてやイスラム過激派はISだけじゃない。
今後、日本が何かの実害を被ったとき
「ほらやっぱり」というのが出るのは
火をみるより明らかだ。
そういうのはよろしくない。
イスラム教徒=テロ集団じゃないわけだから
この難問を逆手にとって
欧米と中東の和解と共存共生の切っ掛けにして
ほしいものです。

歴史的に不毛だった十字軍の遠征
このなかで、例外がひとつ
それはフリードリヒ2世の第6回。
この頃は既に厭世気分が高まっていたんでしょう。
フリードリヒ2世は戦いでは解決できないと
エジプトのスルタンを解き、またこのスルタンも
それに合意して、一滴の血も流さず
聖地エルサレムが共有された時期がある。
時期があるとしたのは、
その期間は長くは続かないのですが
こういう目先の利いたリーダーも死んじゃう。
そういう人は少ないのだ。
その他の頑迷で後先が見えないのが多いから
混迷は続いていくわけですけどね。