あかんたれブルース

継続はチカラかな

土壌と意識



アメリカがクシャミすると日本が風邪をひく
なんて申します。
特に戦後はその傾向が著しい。
経済でも流行でも

80年代頃からアメリカ映画では
精神科医のカウンセリングを受けるシーンが
やたらあった。
それ以前の例えば『オールザットジャズ』では
薬物=サプリメントとか
また健康志向として仕事前のジョギング、
スイミング、スポーツジムのシーンも
目だっていた。
そういうのは日本でもすっかり浸透しましたが
精神科医のカウンセリングってあまり流行らない。
これだけ心療内科が急増したにも関わらず
だいたいはちゃちゃっと薬渡されて
また来週という感じです。

あの映画の場面の状況設定では
カウンセリングに通う、はひとつのステータス
にも思えました。

その件でルイ議長と話したのですが
根本的に日本はそういうことに偏見の強い
民族である、土壌がある、がひとつ。
もうひとつは薬物治療が効率的で
保険の点数を稼ぎやすい。もある、のでしょう。
確かに外科と違って内科でできることは
薬しかないと考えられています。

アメリカの場合はカウンセリングを
メンタルヘルスケアという位置づけですが
日本の場合は「治療」なんだろうねえ。

もっと根本的に
そういうカウンセリング能力のある専門家が
すくないも大きいのではないかと。
確かに、これはいえる。
話しても、相談しても、たいがいマニュアル通り
当たり前の答えしか返ってこない
これがほとんどです。
心療内科ではありませんが
わたしが通うクリニックでもそれは同じ。

痒いといえば肌が乾燥しているからとか
痛いといってもだるいといっても痺れるといっても
あるマニュアルに沿った答えしか返ってこない。

一人一人の症状には個人差があって
マニュアルにある平均の枠組みにはおさまらない
オーダーメイドなのだけれど
それでは効率性が悪いのか
キャパを超えてしまうのか
そのマニュアルの範疇外にあると
戸惑い混乱しイラついてしまうことが多い。
下手するとまた薬を増やされる。

専門職としてのプロが少ないんだよねえ

そんなことが続くとアホらしくなって
めんどくさくて回診のとき
「如何ですか」と問われても
「大丈夫です」
(欝っとおしいからはやくあっち行って)
となり、医師や看護師はその大丈夫です。で
ほいほいしてる。

つまりカウンセリングのレベルが低いのだ。
心理療法とかいっても
日本では占い師とか霊能者のほうが
数段上なのかね。