あかんたれブルース

継続はチカラかな

日韓を隔てる海峡のうみ



リンダリンダリンダ』のなかで
韓国の留学生ソンちゃんと
カラオケ店の店員との平行線の会話がある。
ドリンクとのセット料金に
納得できないソンちゃんです。
「飲み物はいらない。歌うだけ」
彼女の主張は合理的なのですが
日本の常識では通用しない。
性格もあるでしょうが
文化の違いでもあるわけで
うまい表現だと思いました。

学生時代にクラスメイトの女の子から
インベーダーゲームをみてみたいというので
フェミニストなわたしはだったら今から
行こうかと千駄ヶ谷の線路沿いの喫茶店
彼女を誘ったわけです。
そこでアイスコーヒーを注文したのですが
彼女は見るだけだから飲み物はいらない。
店員はそうはいかないとどちらも一歩も引かない。
その雰囲気に耐えられず
しょうがないのでじゃあ俺がおごるよと
なって取り合えず一件落着。
ミックスジュースなんか頼みやがって
しおらしくコーヒーぐらいにしとけよ。
それより
ゲーム代で2000円ぐらい使っちゃった(汗)

まったく下心なんてなかったので
この不毛な投資に
帰り道に狐につままれた思いでしたとさ(笑)
無論、彼女は日本人だよ。千葉出身でした。
(これには後日談があって、15年後に
 とんでもない事件に発展するのですが・・・)

こういうのは地域とか世代にも関係する。
わたしの母親は昭和一桁生まれで
西日本人なのでなにかと値切ります。
母ちゃん・・・
頼むから三越で値切り交渉はやめて!

東京と大阪でも違うよね、と思いきや
最近は大阪のショップでも
すっかりそういうのってなくなったそうです。
ジャパン規格統一浸透なのか
それとも交渉云々を非効率とするのか
ま、コミュニケーション能力が
こういったところから退化してる要因にも
なってるんでしょうねえ。

日本人にとってもっとも近い他国
それは韓国です。顔かたちも似てる。
もとは同じ種族なんでしょう・・・
そこで理解し合おうと試みるわけですが
これが難しい。
思った以上に相当な隔たりがある。
映画『リンダリンダリンダ』の公開が2005年
それから10年経ってすっかり両国間の関係は
冷え込んでしまいました。
韓流ブームも一発で吹っ飛ばされた。

それを前韓国大統領のパフォーマンスから
とする以前に
誤った事実を刷り込ませる韓国政府と
真実を教えてこなかった日本政府の
両国の政府、教育の問題は重大だ。

李氏朝鮮から韓国併合までの
朝鮮戦争済州島四・三事件からでも
知れば、今日の不信感は起きない。
韓国政府がそれを隠すのは仕方ないだろうと
1万歩譲ったとしても
なんで日本政府はいつまでも臭い物に
フタをし続けるのか?
ある意味で韓国を引っ込みがつかないように
追い込んでいるようでもある。

時計の針はもどりません。
十年前には戻らないのだ。
それを反故にして、日韓友好などという
ムシのよい正論を聞くと
なんか余計にねじれてしまいそうで恐い。

こうなったら
膿は出し切ったほうがいい。