あかんたれブルース

継続はチカラかな

怒りと恨みのアイデンティティー



高倉健さん主演映画に『山口組三代目』がある。
その名の通り三代目山口組組長田岡一雄を
主人公にした実録シリーズとして公開されました。
この第一作は戦前が舞台でしたが
続編第二作『三代目襲名』は終戦から戦後へ
そのなかで、田岡(健さん)は
務所で助けた在日朝鮮人(遠藤太津朗)に
「タオーカさん」と慕われる。
ところがだ、出所すると不良三国人グループとして
あれほど恩義を受けた田岡を「タオーカー」と呼び捨て
目のカタキにして憎悪むき出し
畜生にも劣る恩知らずなのだ。
その言い分というか主張は
「オレたちは戦勝国国民た!」と無法の限り。

当時の警察はまったく無力。なもんで
全国で自警団(任侠団体)が
三国人連盟と死闘が繰り広げられた。
東京でも横浜でも大阪、神戸などなど

「ちょっとまって
 戦前戦中の韓国は植民地だったんでしょ
 日中戦争を戦った国民党の中国人がいうなら
 わかるけど、なんで在日朝鮮人戦勝国人なの?」

そこなんだよなあ
その矛盾を韓国は1919年に朝鮮の独立運動組織の
大韓民国臨時政府の存在をもとに正当化してる。

「それって国際的に認められた政府なの?」

いや、認められていない。

「じゃあ自己申告じゃないの」

あるときは植民地の被害者
あるときは連合国の一員としての戦勝国
ここに韓国の矛盾がまず、ある。
そういう悩ましさ後ろめたさがあるから
反日をスローガンとせざる負えないんじゃない。

「変な国ねえ」

変でもそうしないと辻褄があわないんだ。
韓国という国家の成立ちのアイデンティティーに
沽券にかかわる。
だから、大韓民国憲法の前文には
「悠久な歴史と伝統に輝く我々大韓国民は
 3・1運動で成立した大韓民国臨時政府の法統と、
 不義に抗拒した4・19民主理念を継承し、」と
明記されている。つまり反日が国是なのだ。

そうじゃないと自国がどうやって独立できたか
曖昧になってしまう。タナボタ式じゃあ不味いわけだ。
だから戦勝国であったという主張と
植民地(被害者)であったという相反する矛盾が
生まれるわけです。
出発点からして変なのですが
それを冷静に考えちゃうと不味いので
とにかく声を大にして喚くわけだ。
悪いのはすべて日本であると。
そこには後ろめたささえあるわけだ。あるのかな?

「憎しみが存在を支える手立てだんて
 なんか可哀想ね。迷惑この上ないな話だわ」

日本は質の悪いストーカーに
付き合わされてるわけなんだね。

アメリカ精神医学会において、
1996年に文化依存症候群の一つとして登録された
韓国人の民俗的症候群「火病」(憤怒症候群)は
こういう点からも原因している
のでしょうねえ。