あかんたれブルース

継続はチカラかな

谷川俊太郎と康太郎の違い



「何が善で何が悪だといえるのは
 まだ余裕がある人間なんいや
 差別され飢えとる人間は目の前にある食い物を
 奪い取ってでも腹へ押し込むしかないんや」

このアナーキーな過激発言は谷川康太郎の弁。
詩人じゃないぞ。
谷川康太郎とは三代目山口組の二次団体で
殺しの軍団と恐れられた柳川組のナンバー2で
その戦闘隊長で初代組長柳川次郎の後を継ぎ
二代目を襲名した在日やくざだ。
本名「康東華」
父は朝鮮全羅南道済州島出身
谷川康太郎は大阪東淀川区三国高須町で生まれた。

暴力の権化というイメージとは裏腹に
なかなかの読書家で理論派だった。
その知的好奇心は自らの行動原理の裏づけを
求めるものだったのか
その書棚にはマルクス全集が揃っていたという。

やくざというと粗暴で無学なアウトロー
イメージされるかもしれないが
たとえば『人生劇場』飛車角のモデルとなった
石黒彦市が大杉栄無政府主義に強く影響された
ことはわりと有名なお話。
インテリやくざって言葉があるぐらいです。
安藤昇だって法政大学出身ですからねえ。

マルクス・レーニン主義が理想とされた時代があった。
それが人間の手にかかると劇薬化することを
歴史の事実は立証させている。
同時にレーニンの組織論理は悪用されてもいる。
それほどに効率的なのも事実なんでしょう。

話を戻して
わたしは差別が嫌いな人間です。
また、マイノリティー擁護派でもあって
やくざにも理解のあるほうだと思う。
だから在日系暴力団である柳川組にも同情的だ。
最終的に柳川次郎も谷川康太郎も
三代目山口組から絶縁処分を受けている。
極道社会での絶縁は死刑宣告と同じ。
完全に使い捨てにされたわけです。

といって、谷川康太郎の主張には頷けない。
それをハングリー精神といえば聞こえはいいけれど
差別されたり、貧しかったのは
お前たち在日だけじゃないと言いたい。
また、それを
終戦のドサクサの時代と限定させて容認したとして
そこから暴走していったことを
差別や貧困のせいといえるのか。

そういう青臭い谷川の言い分に
猪野健治までが感銘を受けるというところが
日本人の甘さ愚かさなのかと思いました。
どこかで日本人は弱者に弱いという
ある意味での美徳というか弱みがある。
それもまた裏表なのですが
差別が嫌いというわたし自身が
昨今の在日コリアの言動を唾棄して嫌うのは
それを利用する悪徳が染み付いているからだ。
無論、そうさせたことへの責任もある。

谷川の主張などに揺らがない精神性の復活こそが
本当の意味での戦後復興なのではないかと思う。

一字違いの詩人谷川俊太郎はそれを見事に
言い表してくれています。
「配られたカードで勝負するっきゃないのさ…
 それがどういう意味であれ」

この言葉の凄みが厳しさが温かさがわかるか。

これを前出のあるアウトローの主張と比較して
甘い理想主義者の戯言と嗤えるだろうか。

自分だけが貧しく差別されていたわけではない。

日本は戦後のどさくさも戦中も
そして戦前も貧しかった。
差別は朝鮮人が日本にくる以前からずっとあり
それは様々なカタチで現在もある。
比較の問題ではなく。

谷川康太郎こと康東華が貧しさを主張するけれど
それは在日だけの特権ではないんだ。
うちの母親も闇市に行商に行っていたものです。
みんながそれぞれ生きることに必死だった時代。
かといってそれをすべてとはしなかったじゃないか。

戦前の日本を植民地政策の軍国主義という。
それを否定はしないけれど
ではその頃の日本が日本人が貧しくなかったか?
日本人の税金は日本人のためよりも
台湾人朝鮮人のために使われていた事実を
どう考えるのだろう。
日本の植民地政策は欧米のそれとはまったく違う。
それをどう考えるのか。
無論、かといってそれを正しかった
などというきはさらさらありませんが

差別や貧困を理由に悪徳を正当化させる
根拠には絶対に納得はしない。

明治新政府でなぜ日本人の人口が倍増したのか
日清日露戦争の原因はなんだのか
満州国建国はなぜだったのか
2.26事件がどうして起こったのか
よ~く考えてみるべきだ。

そして、なぜ朝鮮民族が自主独立でないのか
それも自分達でよく考えてみるんだね。
日本のせいじゃないよ。
それは在日コリアがいまだに閉鎖的なコロニーで
いがみあっているのが証だ。

一文字違いの谷川俊太郎はいう
「未だ来ないものを人は待ちながら創っていく
 誰もきみに未来を贈ることはできない
 何故ならきみが未来だから」

これを余裕のある人間のキレイ事と
嗤う者に未来などない。
つまり、わたしがいいたいのことは
コリアに未来はないということです。
過去から遡って現在も
ましてや未来なんどない
と断言する。

そして、コリア化してる日本人よ
恥を知るべきだ。
隣人達をよき反面教師として
正攻法の構えに姿勢を戻そう。