あかんたれブルース

継続はチカラかな

自由と民主主義の徒花



昨晩のNHK特報首都圏
過剰反応社会を取り上げて興味深く拝見しました。
いわやるクレーマー問題ってやつです。
モンスターとよばれる人たち。
それだけでなくネットなどで拡散拡大される
抗議の百姓一揆現象も含まれている。

ムシの写真でおなじみのジャポニカ学習ノートが
このほど何十年かぶりにビジュアルを
虫→植物に刷新した背景にはそういう事情が
あったそうです。
虫が嫌いだという一部のクレーム対応。
その他にも
宣伝告知の広告に対するもの
米屋がミスお米モデル募集に際して
「色白でスタイルのよい」と募集要項に入れたから
さあ大変だ。
色黒はダメなのか!
差別だと糾弾されたとか。
こういうのを「デリケートな」としていいのか?

どこぞの動物園で生まれた小猿に
シャーロットと命名したところ
英国王室に失礼千万と抗議電話が鳴り止まないとか。

そういった事例を苦し苦しく眉をひそめ
頭を抱えて観ていたわけです。
恥しい。
そこじゃないだろうが(怒)!
全体としては少数派の意見なんでしょうが
それに火が憑いて勢いがつくと
大炎上みたいで手がつけられない。

だいたいが学習帳って市販のノートでしょう。
買う買わない使う使わないは消費者の自由じゃないか。
そこに被害者妄想とか過剰反応の意識が
ひとつの社会現象として働いている
という分析指摘です。
過剰な消費者至上主義の賜物なんですかね。
ドミノのようだ。

それぞれの問題を吟味するのは
この際ナンセンスだと思いました。
要はその受け手の姿勢の問題が大きいと思う。
毅然とした対応で臨めば
ここまでヒドイ風潮に発展することはなかった
と痛感しますよ。
そういうのが面倒臭かった
だけの話なんじゃないだろうか。
稚拙と事なかれ主義の賜物だ。

民主主義は多数決の論理をモットーに
するものです。そこに民意もあると。
ところがその民意とか世論というものが
曖昧で頼りなく信じがたいことがある。
とは別に
少数派の意見も尊重すべしの声も大きい。
そこにも「?」がつくものは少なくない。
結局は数量の問題ではなく質とか中身なんだよな。
また世の中の風潮ってものもあるしね。
そんななかでポピュリズムというのが蔓延してる。
マスコミなんかがそうだ。

最近はすこしは落ち着いてきましたが
ネットの普及から誰でも発言できるようになって
特にブログでは揉め事が多かったものです。
わたしのところにもとんでもない的外れな
クレームやら意見が殺到していた時期もあった。
そういうのがいまなくなったわけではなく
パソコンからスマートフォン
ツイッターとかラインとかで今もトラブってる
のかもしれませんね。わたしゃ知らないが。

もう声が大きければ勝てるって時代じゃない
のかもしれなし、そうあってほしいものです。