あかんたれブルース

継続はチカラかな

さよなら進歩的文化人



ひと頃、「老害」なる言葉がよく使われていました。
政治家、主に自民党の高齢実力者に対する
批判の表現でしたが、それが普及していくと
企業などの組織においても活用されていった
ものです。
現在はそこからの発展形で「世代交代」と
いう言葉に変容していますかね。

高齢化社会にあってこの老害って言葉が
一般人に適応されたら不味いんでしょうねえ。
ある種の差別用語でもある。
ということは政治家、権力者、芸能人などは
差別しても大枠OKという暗黙のお約束がある
わけですかね。

老いからの保守的な姿勢と
権力の中枢に長く浸かっていることによる
驕りは時として頑迷で思考停止状態となる。
その時代環境にそぐわない思い込みの権化となる
場合が多々あるものです。
もっとも多くの人間が五十を過ぎると
成長どころか劣化していくのは定めですからねえ

ただ、この老害は年齢だけのものではないぞ。
ということをしじみ汁すする思いにかられる。

キーワードは権力(権威)でした。
いまの世の中で権力ってどこにあるんだろう。
政権与党か大手企業か先生と呼ばれる人たちか
カネもってるヤツか
それも否定はしないけれど
昔、薩長閥に対して
第三の派閥東大医学部があったように
現代において、マスコミや
それに通じる有識者(コメンテーター)って
人たちはまぎれもない権力者かもしれません。

最近、マスコミメディアの在り方がおかしい
と考える人は少なくないはずです。
よく朝日は、毎日は、とか
誰がしは云々という話はよく聞きますし
わたし自身クビを傾げる言動・報道をよく
見たり聞いたり感じたりしてもいる。

日本は右傾化しているのか?
それともわたしが右に舵を傾けた?
そんなことをここで自己申告しても意味がない。
率直な事実確認でいえば朝日の従軍慰安婦事件。
これで一目瞭然ではないか。お釣はいらない。
そのことは朝日が認め謝罪し社長が辞任したことから
れっきとした事実なのですからね。
こういうことは真っ当に近代史を学んでいたら
普通に理解できたことだ。中坊でもわかる。
じゃあ天下の朝日新聞社社員はそういうことに
無知だったのか。東大出身者の比率の高い
大朝日でそんなこともないと思いますけどね。
そう思いたいものです。

朝日とか毎日の偏向報道には
マーケティングの誤算というのがあると思う。
それが公正なバランス感覚を狂わせた。
これがひとつ。
そして、ここに老害という要因がある。
それは年齢だけのことじゃないんだな。
たとえば、最近もてはやされてる古市憲寿
著書だけならさほど問題にならなっかけれど
テレビに登場しだしてそのとんでも発言に
常識ある者たちは騒然唖然ぴっくりぽん。
バカなのか?
ある人がこう指摘していた。
「決してバカではないけれど
 あれはいわば戦後民主主義の優等生」
と正鵠を射る分析をなさっておりました。
そう、そこなんだよねえ。
朝日やTBSサンモニ御用達の有識者
どれもこれも戦後民主主義の、優等生なのだ。
その戦後民主主義とやらに問題があったとしたら・・・

「そのおかげで日本は戦後戦争に巻き込まれなかった」

なにを寝とぼけたことを、
日本が戦争しなかったのは日米安保と東西冷戦の
おかげではなかったのか。
しかしそれさえもいつまで効用があるのかしらん。
ソ連は崩壊し中国はこんな感じで(汗)
国際情勢は常に変化している。
履き違えた日本の民主主義についても
ここでとやかくはいわない。
老害というのは古くなって時代にそぐわない
日本のスタンダードではないのか。
1960年代70年代までならそれでもよかったけれど
いまだにそんな感覚でいる人たち、老害だ。
というかそのために東アジアに緊張を
もたらしたことを否定できるだろうか。

ネットではその類の人たちを
進歩的文化人から反日とか売国奴と批判する。
その表現自体はわたしは好きではないけれど
実際に中国からカネをもらってるかどうかは
別としても、そこに有形無形の利権があることは
否めない。
その無形の部分が問題なんだと思う。
もっとも最大野党だった民主党
もっとしっかりしていたらここまで酷くは
ならなかったとも思うし、
それが民主党の実力だったすれば、
その通りなんだと思いますけどね。
でも民主党はそれを絶対認めようとは
しないだろうし
朝日や毎日などのメディアも
リベラルを気取る文化人とやらも
そういう薄っぺらいアイデンティティーに
あぐらをかいて繰言を垂れ流ししてる
これを思考停止というんじゃないの?
多少無理筋でも平和のための安全弁とか
それぞれにこれが私の愛国心と信じて疑わない
古くさい権威にしがみついてる。

「お客様今日はどのように?」
「カールかけてちょんまげ」
「右巻きにしますかそれとも左巻き
「そりゃあ左巻きよ~賢そうでしょう」
そんな感じかな。
わたしはパーマなんてかけない。
たぶん今後死ぬまで、アイパーもパンチも。
毛がないからではない。
わたしは鳥ではないしハゲじゃない!
常に中道ストレート短髪でごわす。
だから雰囲気にもなびかない。

さよなら進歩的文化人といわれる
戦後民主主義の優等生たちよ
思考停止の君たちは老害だ。