あかんたれブルース

継続はチカラかな

岸井成格はトカゲの尻尾?



安保法案がわかりずらいという声が
多数ありました。
わかりずらくしたのは民主党を筆頭とする
野党のぐだぐだ国会質疑のせいだった
だけの話。
また、安保法案=戦争法案という
キャンペーンもイメージ先行も悪質でした。
すこし時間が経って国民は冷静になっただろうか。
といってそれを煽ったのが
誰あろうマスメディアだったわけで
これは議会制民主主義の危機というよりも
日本の自由言論の危機であり
まさに情報統制そのものではなかったか。
それに影響された若者の間では
SEALDs(シールズ)なんていう
組織が立ち上がり派手な活動を
これまたマスコミが誇張して紹介していた。

わたしたち世代は戦争も知らないし
学生運動も経験していない。
そのことでよく上の団塊世代からは
バカにされたものです。悔しかった。
その反発もあって昔のみ屋ではよく揉めた
ものでしたが、その反面で羨ましさもあった。

ところが歳を重ね色々な人
たとえば不倶戴天の団塊世代の人たちとの
交友が広がっていくと
みんながみんな学生運動してたわけじゃない
ことを知らされる。
たとえば新聞記者の人たち
そんなことしてたらとても就職できない。
なるへそ
それと一般のオヤジさんたち
学生運動?あれは大学生連中の運動で
 俺たちゃ仕事でそれどころじゃねえよ」
なるへそ
テレビの記録映像をみると猫も杓子も
反対反対の大運動会だったように感じますけどね。

村上龍があの頃の学生運動を振り返り
「モテルためにやってた」
なんて正直にカミングアウトをされていた。
なるへそ!

世が世ならわたしもやってかも(汗)

そう思うと、若者らしく眩しいシールズも
ひと味違うファッションとして
わからなくもない。ちょっとカッコーじゃん。
それよりもバックでケツをかいてる組織とか
その活動に賞賛を送る知的文化人とやらに
腹が立ってしまいます。

マスメディアの偏向報道がようやく
社会問題として批判の声があがってきました。
そんななかで産経新聞11月14日朝刊に
1ページ全面の意見広告が掲載されたそうです。
「私達は、違法な報道を見逃しません」
というメインコピーで注目は
TBS報道番組での岸井成格の言動について
絞られている。
さもありなん。とにかくひど過ぎるもんね。
で、この抗議した「放送法順守を求める視聴者の会」
その発起人たる「呼びかけ人」に
すぎやまこういち(作曲家)先生がいらっしゃった。
渡部昇一とかケント・ギルバートじゃあ
ああそういう人たちね、とか
拓殖大学総長とかじゃあどうせ右巻きなんでしょう
と思われるかもしれないけれど
なんたって、すぎやまこういち先生だかんね。

ドラクエの音楽を作曲した人だよ。
最近クルマのCMでも使われてる不滅の名曲集。
30年前にJRAのファンファーレを大リニューアル
したお方だ。
当時府中の場内FM局にもレギュラー出演して
コイン馬券で何度も万馬券を的中されていた
自由自在の遊び人のすぎやまこういち大先生だ。
この人を右巻きなんて誹謗する者は
まずいない。できるわけがない。
したとたんカテゴライズそのものが破綻し
見識を大いに疑われること間違いない。
馬と鹿が区別できないってことだ。

いやしかし先生よくやってくれました。
こういう人が中道良識派のオピニオンとして
登場してくれると心強い限りです。
と同時に現在のマスメディアのスタンスが
いかにおかしいか、ということだ。

ともかく良識ある視聴者は
稚拙卑怯劣悪な議員、記者、コメンテーターの
言動に辟易している。
それをマスメディアとひと括りにしましたが
マスメディアにそこまでの根性なんてありません。
頃合を見計らって方向修正することでしょう。
なんたって風を読むのが商売ですから。

因果応報で死に体の民主党も解党のようですし
そうなると蓮舫とか辻元清美なんかも
鑑賞できなくなるのかあ、嬉しいような残念なような
といってもしぶといですから
カタチをかえてまたソロ出張ってくるんでしょう。
結局報道番組とやらはショーであって
たとえば古市憲寿なんかもイロモノなんですね。
田嶋陽子とかわらないんだ。

今後こういった人たちが
どう変容して茶の間に登場し続けるのか
見物です。ただし、
岸井成格の場合はそれはないかも
彼は毎日新聞の顔(元主筆)だったわけです。
この問題がもっと大きく騒がれれば
その責任は重大。
毎日新聞にとって西山事件に匹敵し
これをもって廃刊となるやもしれない。
それぐらい売れていないのだ。
第二の筑紫哲也を狙ったのが禍しましたね。
写真週刊誌に用心することです。
愛人問題でトドメを刺される。
これがお決まりのパターンだ。

ISが十字軍を持ち出して
さも宗教戦争のイメージ戦略をとってるように
平和と自由のエセレジスタンスは安酒に酔って
ようやく我に返ったように
岸井成格のトカゲの尻尾きりで幕を閉じる。
そのとき田原総一郎は助けない。
無論、寺島実郎も、ましてや関口宏も。
シビアな世界なのだ。