あかんたれブルース

継続はチカラかな

徳川と真田太平記



先日、どこのチャンネルもつまらないので
BSに替えてみたら片岡愛之助のナビで
歴史検証番組をやっておりました。
テーマは「関が原」
ここ最近発見された資料に基づいて
新事実で真相を探るというものでしたが
これまで書籍やドラマでいわれてきた
家康の陰謀説を真っ向から覆すものだった。
つまり、関が原の合戦の勝敗は直前まで分らず
家康にとって一世一代のピンチであり大博打
だったということです。
その最大の悩みの種は主力部隊だった
秀忠軍(3万8千)に足止めをくらい
結果、関が原の合戦に間に合わなかったこと。

その後の歴史的な改ざんや後講釈で
いかにも家康のシナリオ通りだったというのが
定番となっていましたあが
なるほど、現実はこういうもので
小説より奇なり、ダイナミズムに溢れている。

実際に歴史のなかでは一か八かやってみないと
わからない、また想定外のことでどっちに転ぶか
わからないなんてことは少なくない。

そんななかでわたしがもっとも嫌うのは
陰謀論者たちが唱える
さも筋書き通りだったいう論説です。
現実はなかなかそうは問屋が卸さない。
卸すのはみのりフーズみたいなものでしょうかね。
奇跡の大勝利だった日本海海戦も同じだ。
真珠湾攻撃もミッドウエーも

さて、それはそれとして
徳川本隊(軍勢だけではなく、その中身が
榊原康政、本多忠政、本多正信、大久保忠隣など)
を釘付けにした真田昌幸、幸村親子は
家康キラーとして有名だ。
真田一族は戦国武将のなかでも特に人気が高い
正確にいえば爺様の幸隆からの三代が優秀な血を
受け継いでいることになる。
だいたいが二代目三代目でクズが出るものですが
真田一族はその例外なんでしょうねえ。

そんなわけで新大河『真田丸
爺様の幸隆は出てきませんが
父・昌幸と長兄・信幸、次兄・信繁(幸村)を
中心にしたドラマでとても面白いのだ。
真田モノといえば池波さんの『真田太平記』が
本命版となるのですが、仁谷シナリオは軽妙で
陰隠滅滅たる血の臭みがない。
昔ナショナルでやっていた錦之助版なんか
とれも暗かったイメージがいまだに拭いきれないもん。

わたしも戦国武将でもっと好きなのは
昌幸と大谷吉継、それと黒田官兵衛かなあ

さて、そんな名門真田幸村ですが
彼の嫁さんは大谷吉継の娘
その娘は伊達の片倉小十郎に嫁いでる。
競馬でいえば名血ですよ。

といって元亀天正の頃じゃない。
真田の名血は動乱期に限って開花するようで
それは三代で歴史のなかに埋もれていった・・・。
中国占星術四柱推命でも親子三代で観るように
ここにひとつの区切りがあるようです。
織田も北条も、まさに興亡のドラマがある。
始皇帝やら劉備、秀吉は
初代でひっくり返ってますからね。
それを想うと家康はたいしたものだと。

企業家でいえば三菱の岩崎弥太郎も凄い。
たんなるワンマンではなかったというわけだ。
好き嫌いは別としてね。