あかんたれブルース

継続はチカラかな

忘れちまった純情


予想通り鳥越候補の自爆で
都知事選挙も無事終わりやれやれです。
今週からリオデジャネイロオリンピックだ。
ロシアのドーピング問題や現地の治安、ジカ熱、
そしてなによりテロの危険性と
違った意味で目がはなせませんが

先週だったか朝ドラ『とと姉ちゃん』の後の「朝イチ」で
パラリンピック女子マラソン日本代表
道下美里選手を紹介していた。
観るつもりはなかったのですが
道下選手の明るさキラキラ輝く笑顔に
魅了させられてしまってついつい(^-^)//

彼女は視覚障害がい者で「伴走者」に誘導されながら走る。
この伴走者っていうのがとても重要なんだそうです。
彼らは皆さんボランティアで仕事の合間を調整して
協力してくれている。
つまり視覚障がいのマラソンは選手と伴走者との
二人三脚(伴走者は三人交代で)なのだ。

支えられている。

そのことを道下選手はとても感謝しているそうです。
なんか熱いものが込み上げてきた。
確か相模原の事件の前日の放送ではなかったかと思う。

彼女はほとんど視力がないのに
有働キャスターなどと会話するときは
相手の顔を見て一生懸命語りそして笑顔をこぼす。
心の目で見てんだなあ

素敵な人だなあと思った。

昔、乙武君が『五体不満足』で登場したとき
わたしは障害者関連の仕事をしていて
彼の話題を担当者にむけたところ
乙武君はスターで別格なのだ」と水をさされた。
釘かなあ?
一般の障害者の世界はあんなにきれいなもんじゃないと

一応フォローしておきますが
この担当者はとても真面目に障がい者問題に
取り組んでいる女性編集者です。
ま、ちょっとネガティブ思考の癖はありましたけどね。

そのときのことを思い出して
道下美里選手も障がい者のスター
例外的な人なのだろうかと思ったわけだ。
世界大会にも出場するわけだしね。
だからあのキラキラ輝く笑みにもそういう
もって生まれた天性の特別な・・・

ではないようです。

ここまでくるまでに落ち込んだりいじけたり
立ち止まったり自棄起こしたりワガママいったり
大変だったそうな

母親や多くの人たちに支えられて
ここまでこれたと
彼女は明るく話してくれました。

わたしたちは生かされている。
健常者であろうが障がい者であろうが
人間は一人では生きていけない。
みな誰かに支えられて助けられ迷惑をかけて
生きているんだ。そして持ちつ持たれつでね。

そういうことを忘れてしまっている。
まずそこが問題だったんじゃないか
と、思うのです。