サチコの縁談（5）
で、さ
一応の顔合わせはあっという間にすんで
洗濯機の寸法を計るのも、すぐ終わるよね。
ま、茶でも飲んで雑談となった。
と、ここからが難儀なのだ。
会話がはずまない。
超シャイで寡黙というか素朴というか不器用な虎ちゃん。
それでも
当初にくらべたらだいぶ心を開いてくれたのだ。が
それはわかるんだけれど
わたしがアプローチしても単発でしか
返ってこないので、会話が絡んで廻っていかない。
タクマンだったら打てば響くから
ひとつ言えば十返ってくるので弾む弾むのだけれど
これじゃあねえ(*_*)
そのうちいたたまれなくなって
茶でも飲みに行こうとフアミレスへ向かった。
二人でカキ氷など食べてみる。
場所を替えても状況は同じ
むしろわたしのアプローチネタが枯渇してきて
ピンチ(>_<)
タクマンにSOS 助けてーえm(__)m
ところが、今日に限って全然連絡がつかないんだな。
いいかげん帰ろうとした頃になってやっと登場。
どこに行ってたのと問えば
鹿児島までtoto（サッカーくじ）を買いに行ってたとか
●なぜそこまでしてそんなとこまで行くのか？
台風で試合が中心になるぶん当選確率がアップするそうです。
●コンビニではダメなのですか？
販売機を操作できないそうです。
ま、そんなわけでタクマンが来てくれて助かった
のですが、母親のことが気がかりなので
小１時間ぐらいして店を出た。
そこで虎ちゃんとは別れて
帰りはタクマンのクルマで送ってもらいました。
で、車中、本日のわたしの苦境を訴えれば
タクマンはハアハア笑ってこう付け加える。
だけどな、ああ見えて外人と友達の奥さんには
俄然強い。と
外人はフィリピンだろうが中国だろうが白人だろうが
ズンズン行くそうで、こっちが腰が引けるそうな。
ものすごく饒舌なんだそうです。
また、友達の奥さんにも同様で
要は意識する必要がない相手、環境がインプットされたら
虎之助ロボはフル作動するんでしょうねえ。
めんどくさい男だ。
翌日の今朝
母親はまったく平熱になっていました。
良かった良かった。
