サチコの縁談（13）
そして長～い小一時間の後にタッキーからメール
『体よく（サチコから）断られるところを強引に電話とメールをさしてもらうというアヤフヤになんとかもっていったが、馬ちゃんが母親の面倒を（サチコに）みさせるために仕組んでいると思っているよう』
なんじゃそれ！
しかしなんとかゲームセットは免れたようです。
すぐにタッキーに電話して確認したところ
権蔵があまりにも不甲斐なく頼りないので
タッキーが先頭に立って交渉する（汗）も、難航。
それを力技で渋々お友達から、にまで粘って承諾させたとのこと。
クビの皮一枚残せたわけだ。よくやったタッキー！
それなのに、とタッキーがこぼす。
俺が必死に交渉してるのに権蔵のバカは後ろで
｢瓦・・瓦・・・かわらああ・・・｣
と壊れた玩具のように繰り返しているんで
殴り倒したくなったよ（怒）
権蔵のアタマには
最初の、そして唯一残された瓦の破片処理
のことしかなかったのですね。
断っておきますが権蔵は決してバカではないんです。
高校進学のときは地元の普通科は楽々合格できる学力が
あったのですが
二級先輩にあたる我々があまりにもバカで
同校のレベルと評判を失墜させてしまい
同級生だった権蔵の姉ちゃんからバカがうつるからと
他校に進学させたのだそうです。
ま、とにかく振りだしに戻ったわけか・・・
４時に再度権蔵が瓦の破片処理に行くそうです。
で、16時23分、タッキーからメール
『今権蔵がサチコさんとゴミ捨てに行くと二人で現れました。馬ちゃんの母さんのナイスフォロー神対応です』
権蔵が再訪したとき
すかさず母が一緒に行けと
強く促したようです。母ちゃんやるなあ！
頃合いを見計らって権蔵に電話。
どうだった？
権蔵クン嬉しそうにしていました。疲れるわあ
と、同時にサチコから怒りのメールが
『兄ちゃんは母ちゃんに宮原さんと見合いをした話をしたでしょう（泣）』と文句ぐだぐだ。
対して、
『えッ、したよ、普通に。秘密にする事だったの？しかしなあ母ちゃんが覚えていた事のほうが驚きだわ。半月も前の話だよね。ホントにボケてるの？』
とすっとぼけてやりました。
それ以上メールはこなかった。グのネも出なかったんでしょう。
そして東京に戻ってから上機嫌で電話とメール
後で知りましたがこのとき権蔵ともメールのやり取りを
やっていたそうです。
権蔵から昨日わたしにもショートメールが届いた。
『昨日帰宅したとメールが、きたから送った。あまり上手い文章じゃなかったけど』
たどたどしい日本語（汗）
がんばれ権蔵！
