あかんたれブルース

継続はチカラかな

どっちもどっち

こういった右翼左翼選別思考で
もっとも弊害となってるのが最近話題の歴史観
まあ感じ方捉え方は人それぞれなのでしょうが
正しい歴史認識といって「正しい」となれば
個人的云々は許されないわけだ。
ただし、事実でさえもねじまげらてるわけで
真実にいたってはセールスキャッチコピーに成り下がっている。
かといって歴史を否定することはできないわけです。

ここでいう歴史とはすなわち近現代史のことなのですが
例えばお隣り韓国ではテロリスト安重根を英雄と崇めている。
日韓併合に消極的もしくは反対だった伊藤を暗殺して
(そのとき朝鮮人民が仮にそれを知らなかったとしても)
また、その結果が韓国併合に弾みをつけたとしても
いまだ現在において韓国で安重根は英雄だ。
もっといえば、彼は明治天皇の忠臣として
奸臣伊藤博文を誅殺した。
そのことは歴史的事実として裁判記録にあるではないか。
伊藤が暗殺されて誰が一番喜んだか
またその逆を考えれば
現在に至る韓国の在り方捉え方、認識にはクビをひねる。
捻って当然なのだ。
だから変な国だといわれるわけです。

で、それを馬鹿にしていられない日本人の問題。
戦後蔓延った自虐史観にようやくハタと気付いた人も
チラホラですが、下手なこというと右傾化と糾弾される
のでヒヤヒヤだそうです。
しかしどうにも矛盾すると・・・
明治維新から太平洋戦争勃発まで俯瞰して
玄洋社及び頭山満杉山茂丸の名前が出てこない。
出てきても「右翼」とか「国家主義者」とか
得体の知れない黒幕ぐらいが関の山で
ほとんどが「スルー」している。

で、そこんところが引っ掛かった田原総一朗
玄洋社研究の第一人者石瀧豊美氏に電話したそうな
「しもしも、大きな声では言えないんですがね。私これまで頭山を右翼の巨頭であり、玄洋社を大陸侵略の先兵と考えていました。だってこれまで100人以上の専門家に取材したけど不思議というか不気味というか、頭山のとの字も出てこないんですよ」

オフレコとはいえ田原総一朗などは良心的だ。
けれども田原のクチから日本の近代史を問い質すことは
いまだなし。
きっと悶々とする夜を過ごして朽ち果てていくことでしょう。

戦前、緒方竹虎朝日新聞社主筆だった頃
全国の右翼団体に糾弾され攻撃されていた。
朝日新聞社では拳銃武装していたってほど物騒な実話。
そのとき朝日新聞社を守ったのが黒竜会であり
玄洋社頭山満だった。としたらどう咀嚼する?
これに重ねて
朝日新聞社日露戦争講和条約に反対したときに
玄洋社頭山満はどのような言動をとったか。
また、
先の戦争を一部の軍部と「右翼」が牽引したという定説
に対して、
戦時中に、もしくは昭和に入ってから
玄洋社がいかほどの活動をし軍国主義に協力したか
事実関係を証明する資料を提示せよ
といって出せる人はいない。蓮舫も出せない。
だから田原が100人以上に取材しても出なかったのだ。
出るわけがない。ないんだから。

だからなのかもしれませんが
「秘密結社」だったとされている。

バカバカしい
これじゃあ陰謀説と同じじゃないか。
こんなことで広田弘毅A級戦犯として死刑になったのだ。

テロリストを英雄として崇める国と民もあれば
右翼秘密結社の一員としてA級戦犯として民間人を死刑にして
いまだA戦犯として蔑む国と民

どっちもどっちだ。