あかんたれブルース

継続はチカラかな

ヤク中サンタのイライラ棒


「世の中カネ次第」というのが常識化しています。
格差社会も子供の貧困も差別も基地もすべてカネ
そしてカネですべてが解決できるという
思想が迷走しているのではないか。
嗚呼、人生の並木道
どこぞにロト7当たりクジは落ちてないかなあ
できればキャリーオーバー(汗)

そんなわけで誰しもが思わんでもない
『人生の特効薬』(2015年)というモロな作品。
主人公のリチャード・ギアはそのカネならある。
それこそ腐るほど。
引退したけど決定権のある大病院のオーナーだ。
ただし、人生に閉塞しきっている模様で覇気がゼロ。
その理由は唯一無二の親友とその妻を失ったため。
この夫婦には娘がいて、成長し結婚した彼女が
富豪老人ギアの元に夫と共に帰ってくる。

ギアの喜びは尋常ではない。
有頂天だ。これぞまさしく特効薬。
そして亡き親友夫妻のこの娘に、その夫に、
至れり尽くせりのプレゼントを与えていく。
それは大切なカフスボタンから始まり
夫の再就職口(しかも即役員のポスト)から
タキシードそして奨学金一括返済
そして新しい新居オマケに前のアパートの違約金まで

傍観してる庶民としては
打出の小槌をもったサンタさんのような叔父さん降臨だ。
誰もが「あったらいいな」のまさに人生の特効薬。

ところが、彼女の夫は苛立っていく。
浮き世離れした主人公に感情移入できないわたしでさえも
先行きの読めないこの映画の展開に戸惑い
この夫と同じ心境になり苛立ちと不安を覚える。

結局、オチはカネじゃないんだよね、というベタなオチ。
そのためにサンタ叔父さんの心の闇とモルヒネ中毒が仕込まれ
そして赤ちゃん誕生でハッピーエンド。
これをもって人生の特効薬、也とす。

評価は★☆☆☆☆

デニーロの『マイ・インターン』とは対照的な作品だ。


しかし、この作品を観ても
「そういはいってもカネがまず第一」と
みーんな考えるスタンスは1ミリも動かない。
説得力のなさはなぜでしょう?
ホラーとかサスペンスのような実に気味の悪い
仕上がりでした。
例えれば、結婚した石原さとみ
いつ辻元清美に豹変するか
いや蓮舫だったらどうしよう。
でも石原さとみは捨てがたい。という葛藤


こんなんだったら、横澤夏子で十分!