あかんたれブルース

継続はチカラかな

大阪秋の魔方陣

先日京都へ紅葉狩りに徘徊したのですが
生憎まだ時期がはやく
仕方なくテクテクと知恩院を素通りして祇園
お茶屋遊びをハシゴして参りました。
「星殿」「足里頭」「怒涛留」と三軒。
イチゲンサンお断りかと思いきや難無く通され
それなりに京都を堪能して帰ってきました。
お腹ガブガブ(汗)

いまNHK大河ドラマ真田丸』は大阪冬の陣
まさに佳境です。
大阪城を囲んでの攻防戦
玉造とか今福、天神、天満、京橋、谷町などなど
なじみの地名がぽつぽつ
大阪の陣の探訪も一興なのですが腰が重い。

大阪城攻防の籠城戦は幸村をはじめ
又兵衛、ジャーニー明石、そして毛利勝永らが奮闘
するのですが、如何せん
大阪方の官僚化した保身主義者が
足を引っ張る。
彼らがリスクを必要以上に過剰に嫌うわけで
企業小説の原型をなすようなイライラ感に苛まれる。
そのぶん余計に
豊臣方の五人衆には感情移入にちゃって
ウルウルです。
ドラマでは毛利勝永明石全登のイケメンぶりが引き立つこと。
又兵衛の哀川は声が高すぎて「イイェーイイエスランド」で残念。
軽いんだよね(涙)
エスランドって鹿児島のパチンコ屋。そのCMね。

いずれにしてもそういう理不尽な状況で
家康に肉薄して絶望のどん底に陥れ
自害一歩手前まで追い込む段は痛快ですよね。
まさに家康キラー
このドラマの最大の見せ場。

けれどそこまで

城攻めは相手の三倍の兵力を必要とする。
その意味で天下の大阪城を有する豊臣方が
籠城に固執する心理はわかるとしても
兵法の常として
幸村が説くよういに
籠城は援軍があって効果を発揮するわけで
徹底性に欠ける豊臣家の保身消極性が
敗北の呼び水となるわけだ。

ジリ貧、貧すれば鈍する
問題の先送りが危機を拡大させる
最善の方策はリスクをとることなどなど
歴史が教える教訓のひとつですね。

にしても家康の天下取りの戦略はしたたかだ。

米国、中国、ロシアという大国の間で
日本丸、いかなる戦略でこの危機を乗り越えるか。
じっくりと腰をすえて腹をかためる時機となりました。
くれぐれも
内堀外堀埋め尽くされぬように。
そして
わたすの大阪秋の陣は八方塞がり(寒)