あかんたれブルース

継続はチカラかな

進撃のアヒージョ


オリーブオイルとニンニクと鷹の爪
あとはお好みで
海老、ホタテ、牡蠣、イカ、タコ、キノコ類などなど
お好きにどうぞ。

スペイン料理とかイタリアンなどに
ムール貝というのがよくでますよね。
黒くて大きなカラス貝みたいなやつ。
むらさき貝ともいう。
あれって実家の海岸にたくさん生えていた。
レストランでだされるムール貝よりは小ぶりですが
味はほとんど一緒。
でも地元の人間はほとんど誰も食べない。
だから岩一面にビッシリ生えていたものです。
まったく食べないわけでもないのですが
そんなもの食わなくても他に美味しい貝類はたくさんあった。
そういう意味で贅沢なのかもしれませんが
これはうちの地元だけじゃなく全国の漁村に共通する
ことのようです。

だから小洒落たレストランですました顔して
ムール貝が出てくると複雑な心境だったのは
わたしだけじゃないはずだ。
ま、これも時間が解決してくれることでしょう。
第一いまの若い世代は好き嫌いは別として
ムール貝ムール貝なのだから

日本の風土においての
貝社会(?)でイガイ(ムール貝)は少数派だった。
差別されていたともいえる。
特別マズイものではなかったが
かといって特別美味かったわけでもない。


日本人は排他的か?

島国根性で村社会といわれていますが
食文化でいえば明治維新近代化から
それまで口にしなかった様々なものを受け入れたきました。
すき焼きから始まり牛丼。
パンのあんこを入れて饅頭のようにして普及させ
支那そばからラーメンなどはまったくの国民食となり
インド人もビックリのカレー好き。
スパゲティーはパスタと名をかえて
ドリアグラタンラザニアはファミレスの定番メニュー
ハンバーグハンバーガーなどなど
フレンチ、イタリアン、エスニック、中華、韓国料理と
食文化においてこんなにフランクな民族を知らない。

それは食だけではなくファッションからライフスタイルまで
ありとあらゆるものを飲み込んで咀嚼して
日本人の生活文化に同化させてきました。

イガイ科の貝類は汚い環境でも繁殖するため
その毒性に注意を促される場合もありますが
日本人の食生活の多様性から
最近では牡蠣の養殖同様に栽培出荷されだしているとか。

偏見をなくしてもっとイガイを食べようと
運動したり訴訟を起こさなくとも
その時代にそって価値観は変わっていきます。
アヒージョを馬太郎が食う時代なんですから

こういうものだと思う。