あかんたれブルース

継続はチカラかな

厄ネタなのに愛してヤバい!

先週、アベマTV 配信の『ブレイキングバッド』が
遂に最終回をむかえました。
アメリカ的家族愛をテーマに
善良で平凡な五十男が悪事に手を染めていき
真っ黒けになって破滅するお話し。
日本の場合だと
「滅びの美学」が多少救いとなって
主人公にヒロイズムを加味させるでしょうが
アメリカにはそんな情緒など無し。
ラストは悪徳ギャングを壊滅させて刺し違える。
スカッとアメリカン、てな感じ。

しかしなあ・・主人公のウォルター
あれほど家族を思って
シコタマ稼ぎためこんだ何十億円、何百億?
それが最後に息子に送金できるのが百万円!
それも息子に拒絶され、しおしおのぱあ~😩
お約束とはいえ嗚呼無惨。

男って、父親って
哀しい性を背負っているものです。
最終回のふたつ前の回は泣けるよ。
しかしこんな破滅劇でよくシーズン5まで
引っ張ってこれたなあ
絶叫マシーン体験後の虚脱感のなかで
あのあとジェシーはどうなっちゃうのかなあ?
うまくアラスカに逃げおうせてくれたらいいけれど
だとしても、そこからジェシーは・・・

イメージ 1



アーロン・ポール演じるジェシー・ピンクマン
ドジでブータレでビビりなちんぴらジャンキー
なんだけど、根は善人で憎めない。
繊細で放っておけない。

イメージ 2



ある意味トラブルメーカーのジェシー
ウォールターはなぜパートナーとして
それにこだわったのか?
生産性というならばトッドでよかったはずなのに。

イメージ 3



アメリカンストーリーに不文律の如く
背負わされる「家族愛」。
その「絆」には
「疑似家族」的、兄弟仁義というか子弟(師弟)愛
戦友、友情といってしまえばそれまでですが
そこには「信頼」という絶対の最低条件つーのが
あったと思う。

それがなければ何もはじまらない。生まれない。
なくなればそこでジ・エンド。

ピカレスクの三大テーマは
愛、友情、裏切り
でしたがブレイキングバッドは
最後の最後で裏切らなかった。
ジェシーの素直を愛したウォールターの信頼
ここをピリオドとしたのでした。

ま、悪縁腐れ縁といえばそれまでで
ジェシーにとってウォールターは疫病
まさにそのものだったけど。

イメージ 4