下駄さんのママは60歳で第二の人生を選択しました。
パパは梁石日の「血と骨」のプチタイプでお酒なしでも暴れるので厄ネタです。
そんなパパに正面から立ち向かい、奴を精神的に追い込んでは痛い目にあっていたママ。
要は向こう見ずなので、どっちもどっちなのですが、パパが若干悪いです。
いや、弱いかな。
「さらば」という置き手紙と、見て見ぬフリをし続けた親戚に悪態啖呵を切って、
二人の子供を頼りに上京してたのが59歳のときでした。
彼女は根が楽天家ですが、このときはさすがに参ったてたようです。
それでも直ぐに立ち直るとアパートを借りて「家政婦は見た」を実践しました。
パパから離婚届けが郵送されるまでに霞ヶ関の家庭裁判所に二度呼び出されました。
判事でも弁護士でもない調停員に泣いて苦境を訴える図は流石に下駄さんウンザリです。
眠たい役人の対応と「学」のないママの世間知らずが悲しくてたまりません。
結論はどこまでいっても「不調停」(税金の無駄使いじゃのう。広能昌三「頂上作戦」)
下駄さんの即決判断で離婚届けは電光石火で判を押して送り返させました。
慰謝料なんてゼロ。裸一貫とはまさに是!(しかし、最終的に1000万円貯め込みます。)
パパは本当は気弱な体質ですが、知能犯で生活に窮すると精神科の病院を別荘にします。
本当はかなりの年金を貰っていますが贅沢をするので後半が苦しくなります。
病院にいると必然的に貯まるので、退院すると豪遊です。強かだよ。
人権擁護があるので出入りはフリーパスです。支障があれば共産党の市会議員を手足に使います。
なにか問題を起こすと入院します。まるで代議士か悪徳実業家のようです。
発散させる相手が消えたので矛先は兄弟縁者に向かうのが鬱病の法則です。
ママは幸せ幸せと唱えるようになりましたが、下駄さんの問題はバブル状態です。
何回目かの事件で割合大きなことをしでかしたパパは処置入院処分を受けました。
そこで下駄さんは上野の「全家連」を訪ね、綿密にレクチャーを受けると、
東急東横のれん街でモロゾフのチョコレートを50箱買って帰郷しました。
最初に県の保健所でコンセンサスを獲っておいてから地域の管轄保健所に話を着けます。
この手順の「順番」がポイントです。水は高いところから低いところへ
みんせい員の協力を得て、近辺住民の署名を貰いました。チョコはこのときの小道具です。
その署名をもって、受け入れ先の病院に出向いて二度と退院できなくさせました。
「人権」の問題はとかく厄介です。警察なんて昔からあてになりません。
さて、東京で15年7月、「家政婦は見た」を演じたママは大腸癌になりましたが
あの聖路加で見事手術は成功!
成功したのいいのですが、ここは一泊高級温泉旅館の料金だったので
下駄さんが一番悲しい思いをしたのは後にも先にも此処ですね。
1000万円、貯めたお金は「なぜか」手つかずで故郷に錦を飾り、新築一戸建てを建てるママ。
三ヶ月に一遍の検査で上京するママ。そして呪文のように下駄さんの耳元で囁きます。
「幸せ幸せ」と