さて、誰しも占い師に鑑定してもらったことは一度や二度はあるはずです。
そのときのたいがいの結論付けに「祖先の墓を大切に」にという殺し文句があります。
新興宗教でもキャッチセールスなどと同じところがまた、微妙なところですね。
私は別に墓参りに行くなとか敬わなくてよい。などとは考えてはおりません。
むしろ、行けるならばどんどん行くべきでしょうし、敬うことを忘れてはいけないと、
誠心誠意思う者であり、その実践者でもあります。
東京の青山墓地のお彼岸以外の花の枯れ具合には心底嘆かわしく思う者でもあります。
しかし、なんで占い師はああも墓参りにこだわるのでしょうでうか?
○○学会でも立正○○会の信者とも思われません。
本当は曖昧なだけなんです。煙に巻く魂胆もあるのでしょう。善意は17%
墓参り、先祖の供養というならば仏教に関係あると推察されます。
しかるに、仏教伝来は中国からですが、その先はインドが出発点ではないですか。
お釈迦様はインド人。劉さんでも張さんでもなく、ゴータマシッタルタというシャカ族の王子様。
で、仏教には大乗仏教と小乗仏教があり、前者が自力本願で後者が他力本願であります。
日本で多く浸透しているのが後者の他力本願でナンマイダーと唱えれば極楽浄土にいけるの教え。
これと同時に中国を迂回して日本に伝来した過程で
中国の家族・一族主義思想が加わったとされているのであります。
つまり、本家本元のインドでは一代限りの御利益信仰思想なのですが
中国経由では一族郎党祖先までのネットワーク未来永劫因果怨念の信仰思想となります。
お墓を大切に祖先を敬えの発想の根底はここからきているのですね。
だから、占い師が観相鑑定の結論付けにそのようなことをシタリ顔で宣ったとしても
真に受けてはいけません。金の壷や仏像など売りつけようものなら言語道断!です。
で、それとは別に自分の気持ちで自分の意志でお墓参りや
仏壇に線香あげる、チンする、手を合わせる、祖先を敬うのは大変結構なことだと
思うのであります。