あかんたれブルース

継続はチカラかな

みゆき嬢のララバイ(5)大人になることは汚れてしまうなのか



強がりはよせよと笑ってよ 移り気な性質よと答えたら
それならば唇かみしめて なぜ目をそらすかと問いつめて
 いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない
 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの

なまいきを言うなと笑ってよ 一人が好きなのと答えたら
そらならこの俺のの行くあてを どうして尋ねると問いつめて
 いつからこんなふうになったのか やさしい女に戻れない  
 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの

 いつからこんなふうになったのか 子供のようには戻れない 
 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの
 強がりはよせよと笑われて 淋しいと答えて泣きたいの



 みゆき嬢が月夜の晩に綴ってしまった痛恨の詩です。
 嘘と真実は常に表裏一体。
 あまりにも切ない告白ですが、彼女のプライドがその綻びを隠します。
 巧妙な知性がそれを覆います。
 強かなお芝居はたったひとりの観客を魅了させ、喝采の中で幕を閉じる。
 カーテンコールもアンコールもなく淡々と計画通りに完璧に終わる。

 やっぱり、その相手は人違いだんたんじゃないか?